「しつけ」と「体罰」の境界線はどこ?叩くだけが体罰?保育士が教える「体罰になる子どもの叱り方4選」
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている現役の保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:しつけと体罰の線引きを教えてください
こちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
※動画は1分00秒です。
親として子どもをしつけるために、時に厳しく叱る時や罰を与えることがあると思います。
しかし、そんな時にふと「これってもしかして体罰かな?」と感じた経験はありませんか?
手を上げるのは体罰だと分かっても、きつい言葉をかけることは大丈夫なのでしょうか?
厚生労働省は体罰を“身体に何らかの苦痛または不快感を引き起こす行為”と定義していますが、やや曖昧なようにも感じてしまいます。
子どものためを思うからこその厳しさもあると思いますが、どこまでがしつけでどこからが体罰になってしまうのか分かりにくいですよね。
でも大丈夫!
ある基準さえ知っていれば、子どもを叱る時にもう迷う必要はありませんよ。
これで解決!
結論から言うと、“しつけ”は子どもの自立を促す援助となる一方で、“体罰”は叩いたり、閉じ込めたり、怒鳴ったりすることです。
※ちなみに、子ども自身やその人格を否定することについては体罰とされていませんが、不適切な関わりとしてここでは一緒に取り上げさせていただきたいと思います。
例えば、みそ汁をこぼした時を考えてみましょう。
もしこの時、
「何やってんだよ」(怒鳴る)
「またやったのか!!」(殴る)
「次にこぼしたらもうごはんなし。片付けるからね」
などと叱るのはどうでしょうか。
これらは子どもの手助けにはなってないことが分かりますね。
一方で、
「失敗しちゃったね。どうやって片付けしようか?」
「次はどうやって持ったらこぼさないと思う?」
こういった関わりは、子どもの自立に向けて、“しつけ”としてしっかりサポートできてるのが分かりますね。
このように、失敗を繰り返さないための方法を教えたり、自分で気付く手助けをしたりすることをしつけだと言えるでしょう。
子どもたちを叱る時には、体罰を避けるために
・叩かない
・閉じ込めない
・怒鳴らない
・子どもやその人格を否定しない
という4つのポイントを避けるよう頭に入れておいていただきたいと思います。
体罰が子どもにもたらすもの
ところで、体罰は子どもたちの心と体に大きな影響を与えることが多くの研究で明らかになっているのをご存知でしょうか。
中でも私が1番深刻だと思うのは「力こそが絶対の権力だ」という信念を作り上げてしまうことです。
威圧的な態度や暴力に服従してきた子どもたちは、やがて力を手に入れることに囚われていき、弱い人間を支配してやろうと思うようになるでしょう。
そして、力を持った人の前だけ大人しく言うことを聞き、裏でバレないように不適切な行動をするようになっていくのです。
これでは他の人と協力する喜びも何も全くありませんね。
このように、体罰は家族関係や友達関係などを始めとした対人関係に多大な影響を及ぼすのです。
どうかそのことを頭に入れた上で、子どもたちと関わっていただけたらと思います。
いかがでしょうか?
言葉では理解していても、いざ子どもを目の前にするとなかなか思うように行動はできないもの。
それでも、手を出さないということをまずは基準として子どもたちと関わってみていただけたらと思います。
動画では簡単に分かりやすく解説しているので、気になる方はそちらもご覧ください!
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