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力の源になる〈原点の一杯〉躍進を支えた〈革新の一杯〉博多ラーメンを全国区に押し上げた白丸と赤丸の両輪

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県福岡市中央区の「大名」で1985年(昭和60年)に創業し39年目を迎えた「博多一風堂」。博多ラーメンの存在を誰もが知る全国区の人気ラーメンへと押し上げた功績で知られている。その一風堂の1号店が、ここ〈博多一風堂大名本店〉。天神地区と大名地区という繁華街の中央を貫く「天神西通り」から、大名方面へ少し入った路地裏に現在も存在する。

昨年復活した白丸元味と赤丸新味

昨年、2023年10月のこと。一風堂の二大看板メニューである「白丸元味」と「赤丸新味」を、約8年ぶりにフルモデルチェンジされると同時に〈博多一風堂大名本店〉では「原点の一杯」と「革新の一杯」が、約2年ぶりの復活を遂げ、福岡市の中心街にして「博多一風堂」発祥の地でもある天神・大名地区で食べられないという空白期間に終わりを告げる、自身としては、とてもうれしいトピックスとなった瞬間だった。

大切な原点の味をシンプルに味わう

博多ラーメンの原点となる豚骨スープをシンプルに味わえる「白丸元味」。そのスープに合わせる麺は、以前よりも若干太さを増してはいるもののザクッとした歯切れのいい食感の細ストレート麺であることは変わらず。やわらかな口当たりのロースのチャーシューは塩こうじと低温調理で仕上げられた逸品になっている。

躍進の原動力となった革新の味

一風堂の躍進の原動力となってきた「赤丸新味」。豚骨スープにガーリックを効かせた香油と特製の辛味噌を加えることでスープ自体の深みとコクが高まる一杯に昇華させた。相性のいい小麦が香る風味豊かで、もっちりとした細ストレート麺に変更され、とろりとした厚切りチャーシューもいい感じに仕上げられている。

今回、久しぶりに訪れた際、一風堂の現在のフラッグシップ麺となる「極赤丸新味」をはじめて注文してみた。待つことしばしで配膳された一杯は、肉感のある厚切りのバラチャーシューが2枚、大判の海苔が2枚、半熟味玉子が半分入っている逸品。ベースの豚骨スープと通常の「赤丸新味」に入っている、ねぎ、きくらげ、香油、辛味噌については同じ構成になっている。

大名本店限定の醤油ラーメン

大名本店だけの限定メニュー「博多しょうゆらぁめん」は、スッキリとした豚清湯のベーススープに、大名本店の店舗の道向かいにある福岡市中央区大名の老舗醤油店「ジョーキュウ(上久醤油)」の醤油を合わせた美味しい一杯。創業当初から存在していたこちらの味もぜひ一度お試しいただきたい逸品。

今や、どの地域でも食べることが可能になった一風堂のラーメン。福岡へのご旅行やご出張の際は、福岡市中央区の繁華街になる「大名」の〈博多一風堂大名本店〉を一度体験してみるのもいいかもしれません。交通アクセスは、西鉄天神大牟田線の「福岡天神駅」から徒歩5分ほど。天神西通りから少し入った路地裏に佇む来年40周年を迎える博多ラーメンの名店の味を、ぜひご堪能ください。

博多一風堂大名本店

住所  :福岡県福岡市中央区大名2丁目6-4[地図
営業時間:11時00分〜22時00分(L.O.21時30分) 
定休日 :年中無休 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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