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さっぽろ雪まつり2020:アニメ系雪像の比率と傾向

小新井涼アニメウォッチャー
(筆者撮影)

2月4日から北海道札幌市で開催されている今年の「さっぽろ雪まつり」。

全国的にも有名なこのイベントには、近年アニメ系タイトル(※)の参加も増えてきています。

※アニメ化(決定)済作品・メディアミックス等含む

特にタイトル数が多い今年の参加作品ラインナップは以下の通りです。(50音順)

  1. 「あんさんぶるスターズ!」
  2. 「ゴールデンカムイ」
  3. 「サザエさん」
  4. 「ヒプノシスマイク」
  5. 「僕のヒーローアカデミア」
  6. 「ポケットモンスター」
  7. 「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」
  8. 「雪ミク(初音ミク)」
  9. 「Re:ゼロから始める異世界生活」

札幌の町中で、これだけの作品が一体どこでどのような展示を行っているのでしょうか。

実際の会場の様子を交えて紹介していきます。

※以下雪像の設置場所と実際の写真有

◆雪像の設置場所と展示の様子

上記アニメ系雪像が設置されているのは、さっぽろ雪まつりの大通り会場です。

詳細な設置場所はこちらになります。

(筆者作成)
(筆者作成)

作品数の多さもさることながら、大通り会場の全12丁中半分の会場にアニメ系雪像が設置されています。

実際の雪像の様子もみていきましょう。

1.ポケットモンスター

11丁目の北西寄りに設置されているのは「ポケットモンスター」より、アローラロコンの雪像です。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

向かって左隣には雪ミクとのコラボイラスト看板も設置されています。

2.雪ミク(初音ミク)

毎年恒例の雪ミクこと初音ミクの雪像は、コラボをしているアローラロコン雪像隣に設置されています。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

連日18時からは30分おきにスペシャルライトアップショーが行われ、テーマソング「ぽかぽかの星」にあわせたライブ演出が楽しめます。

3.サザエさん

10丁目会場西寄りに設置されているのは巨大な「サザエさん」一家の雪像です。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

アニメではなかなかみることができない、ウィンタースポーツを楽しむアクティブな磯野家・フグ田家・タマの様子が大迫力で味わえます。

4.あんさんぶるスターズ!

8丁目北東寄りに設置されているのは、昨年アニメ化もされたアプリゲーム「あんさんぶるスターズ!」より、五奇人(右から日々樹渉・深海奏汰・朔間零・逆先夏目・斎宮宗)の雪像です。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

雪像のモデルとなった過去のグッズ(スノードーム)も一緒に展示されているため、その再現率の高さも確かめられます。

5.Re:ゼロから始める異世界生活

7丁目北寄りに設置されているのは、劇場上映もされたOVA「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」と「SNOW MIKU 2020」のコラボ雪像(左から雪ミク・エミリア・パック)です。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

雪と氷繋がりの各キャラクターを精巧に再現した雪像が楽しめます。

6.僕のヒーローアカデミア

「Re:ゼロから始める異世界生活」の向かって右隣には「僕のヒーローアカデミア」の雪像が設置されています。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

雪像になって胸筋周りの迫力がより増したオールマイト像は見ものです。

7.ヒプノシスマイク

7丁目東寄りに設置されているのは、今年のアニメ放送も控える音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」より、各ディビジョンのリーダー(右から山田一郎・碧棺左馬刻・飴村乱数・神宮寺寂雷・白膠木簓・波羅夷空却)の雪像です。

(筆者撮影)
(筆者撮影)
(筆者撮影)
(筆者撮影)

連日17時からはライトアップと共に関連楽曲が楽しめる演出も実施されています。

8.やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

8丁目北東に設置されているのは、4月からアニメ第3期が放送されるライトノベル「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」より、左上から由比ヶ浜 結衣・一色 いろは・雪ノ下 雪乃の雪像です。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

雪像の他、正面にあるグッズショップの装飾や、垂れ幕などの展示も楽しめます。

9.ゴールデンカムイ

2丁目西寄りに設置されているのは「ゴールデンカムイ」の雪像です。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

専用アプリを使ったARによる作品紹介に加え、連日16時30分からはプロジェクションマッピングも楽しめます。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

作品聖地北海道で、カメラを持つ手も凍る氷点下の中体感する「ゴールデンカムイ」の世界は格別です。

〇おまけ「赤い羽根共同募金」

(筆者撮影)
(筆者撮影)

雪像ではありませんが、4丁目南西側には「赤い羽根共同募金」のコーナーがあり、「雪ミク」や「BanG Dream!」のイラストボードが設置されています。

◆近年のアニメ系雪像の傾向

筆者が個人的に確認できた、ここ3年で雪まつりに参加していたアニメ系タイトルは下記の通りです。

(筆者作成)
(筆者作成)

年々参加作品は増加傾向にありましたが、今年は特に数が多く、2丁分歩くとアニメ系雪像がみつかるくらいの比率となりました。

ジャンルの傾向も、雪ミクの参加を皮切りにアニメ系タイトルが増加していった影響か、当初は「ラブライブ!」(第1作目)など、女性キャラメインの作品が多い印象がありましたが、昨年の「刀剣乱舞」をはじめ、今年の「あんさんぶるスターズ!」や「ヒプノシスマイク」など、男性キャラメインの作品も増えています。

また、今年はいくつかの作品が"雪まつり専用のSNSアカウント"を作っているのも特徴的でした。

恐らく、参加作品の増加と共に増えてきた限定グッズの販売に向けて、作品の公式アカウントではなく、専用アカウントによって購入ルールや完売情報をリアルタイムで発信していくためなのでしょう。

こうした傾向から、今後も参加作品はますます多彩になり、グッズ販売にもより力が入れられることが予想されるさっぽろ雪まつり。

衛生面や気候、交通状況などには十分にご注意のうえ、ぜひ一度、ご自身でも体験してみるのはいかがでしょうか。

アニメウォッチャー

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程在籍。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上(再放送、配信含む)の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を約5年前から継続しつつ、学術的な観点からアニメについて考察、研究している。 まんたんウェブやアニメ誌などでコラム連載や番組コメンテーターとして出演する傍ら、アニメ情報の監修で番組制作にも参加し、アニメビジネスのプランナーとしても活動中。

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