東京都台東区/都内最古のコリアンタウンで味わう格安&大満足の韓国ランチ!東上野「海雲台(ヘウンデ)」
今回は東上野の韓国料理屋「海雲台(ヘウンデ)」を紹介します。
このお店があるのは、上野アメ横から首都高速道路を挟んで反対側にあるコリアンタウン、通称「キムチ横丁」の一角。年中無休でランチ営業あり、おまけに料理は安価で美味と、料理もサービスも大満足!地元の人々に長く親しまれている、東上野でもオススメのお店の一つです。
◆都内最古のコリアンタウン『キムチ横丁』
「東京都内のコリアンタウン」と聞けば、多くの方が真っ先にイメージするのは恐らく新宿区の新大久保一帯でしょう。しかし実は、都内最古のコリアンタウンがあるのは台東区!それこそ東上野の「キムチ横丁」なのです。
キムチ横丁の誕生は、戦後すぐの混乱期にあたる1948年(昭和23年)。御徒町商店街から枝分かれした「上野親善マーケット」として、韓国料理の飲食店や衣装店などが並んだ所から始まり、その後も長い時間をかけて横丁の雰囲気や景色が形作られていきました。
キムチ横丁には現在でも韓国料理屋や食材店が軒を連ねており、そのうちの一軒が「海雲台(ヘウンデ)」です。
お店の外観はいたって素朴な下町風で、昔ながらの一軒家の1階がそのまま店舗になっています。道路の反対側にある上野イーストタワーの硬質・シャープな外観とは、ものの見事に対照的。
入り口横にはランチメニューの看板もあります。価格は一部のメニューを除いて1,000円ポッキリ!最近は外食産業も値上げ傾向にあるなか、このロープライスは嬉しいですね。
また、「海雲台(ヘウンデ)」は日本向けにローカライズが進んだものではなく、本場の味に近い韓国家庭料理を食べられる貴重なお店でもあります。
ランチメニューの中にはスンデ(豚の血などを使った韓国風腸詰)のクッパ(スープご飯)や、コムタン(牛の内臓の煮込みスープ)など、若干見慣れないものも。これらも食べてみたくなりますが、個人的に韓国料理ではサムゲタン(鶏肉を煮込んだ薬膳スープ)が一番好きなので、今回はこちらをチョイスしました。
◆鶏半身を煮込んだガッツリ&お腹に優しいサムゲタンに大満足!
「海雲台(ヘウンデ)」店内はBGMもなく、上野イーストタワーのおかげでか首都高などからの騒音も隔てられ、なんとも物静か。ドラム缶をそのまま使ったテーブルや椅子のラフさに、本場韓国の下町定食屋チックじみた温かみがあります。
注文をすると、先に食器、ごはん、塩、おかず4品(白菜キムチ・もやしのナムル・蓮根の甘辛炒め・こんにゃくの炒め物)が供されます。おかずはどれも程よい味付けで、特に蓮根の甘辛炒めはご飯のお供に嬉しいタイプ。ごはんはおかわり無料のようです。
しばらく待っていると、満を持してサムゲタンの本体が登場。グツグツ泡を立てて煮えたぎるスープの湯気と香り!これには大いに食欲をそそられます。
ここのサムゲタンは鶏肉の半身が丸ごと入っているタイプで、見た目はなかなかのインパクト!鶏肉はトロトロ&プルプルにほぐれており、鶏の脂とダシがふんだんに溶け込んだスープをよく吸っています。美味しいだけでなく、心身に滋養とパワーの付きそうな味です。
韓国料理といえば、鍋物・汁物の残りにごはんを入れて「クッパ」風にして食べるのも定番。鶏肉を完食してから、ごはんのおかわりをもらって試してみました。濃厚な鶏スープにご飯が程よく混ざり合い、これもとても良いお味と満足感。キムチが余っていたら入れてみて、キムチクッパにしても良いですね。
食後に気づいたのですが、ここのサムゲタンは結構なボリュームと脂分にもかかわらず、お腹への負担がほとんどありません。不愉快な胃もたれ感や膨満感に悩むことなく、ゆったりした満腹感にだけ浸らせてくれます。素朴な見た目に反して、かなり丁寧な調理がされているのかも知れません。韓国料理をガッツリ食べたいけど、あまりお腹にくるのも少し…という気分の時には、このお店も良いかも知れません。
「海雲台(ヘウンデ)」は店長さんと店員さんも韓国の方々。お店の常連さんとも時には日本語、時には韓国語で気さくに談笑されていて、ゆるい雰囲気に心が和みます。次に訪れた時はスンデクッパなどを食べてみたいですね。
海雲台(ヘウンデ)
【住所】東京都台東区東上野2−15−4
【最寄駅】東京メトロ日比谷線・上野駅3番出口から徒歩3分
【営業時間】11:00〜15:00/17:00〜26:00
【定休日】なし
【電話番号】03−5812−4314