【米ハロウィン】今や500億円市場 バー貸切りで豪華パーティーをする近年の主役は?
ハロウィンと言えば、アメリカでは秋の大イベント。10月に入ると、おばけやジャックオーランタン(かぼちゃ)で飾り付けている家が目立つようになり、仮装した子どもが近所や学校で菓子をもらったり、大人がお酒を飲む場で仮装する機会も増える。ハロウィンがもたらす経済効果は相当なものだ。
参照記事:
全米小売業協会の昨年の調査では、ハロウィンシーズンの経済効果は90億ドル(1兆112億4000万円相当)。
人間の仮装に加え、近年あるものが特に注目されている。
それは「ペットの仮装」だ。
『マーケットウォッチ』によると、ハロウィーンで飼い主がペットの衣装に費やす金額は、5億ドル(約543億円)にも上るとか。
(昨年の記事から一部抜粋)
ハロウィンを席巻するもう1つの主役「ペット」
ニューヨーク各所ではこの週末、犬の仮装パレードやコスチュームコンテストが開催された。
バーでコスチュームコンテスト
こちらは10月19日、ブルックリンのバーにあるイベントスペースを貸し切って開かれた、犬のコスチュームコンテスト「Doggy Costume Contest Fundraiser for The Sato Project」。
捨て犬の保護や里親探しなどをしているThe Sato Project(ザ・サトウプロジェクト)が主催で、今年で7回目。犬イベントで顔なじみが集まり、ビールなどを飲みながら、飼い主らが情報交換をした。
イベントの終盤は、コスチュームコンテストで大いに盛り上がった。
入場時に支払う提案寄付(20ドル)は、Sato Projectの運営資金として使われるそうだ。
ハロウィン・ドッグパレード
10月20日は、今年で29回目となる「The Annual Tompkins Square Halloween Dog Parade」がマンハッタンの屋外広場で開催された。
参加費は無料。毎年2万5,000人が訪れ、500匹の犬が集まるらしい。今年はあいにくの雨模様で人出は例年より少なかったものの、多くの人がペットと一緒に仮装を楽しんだ。
昨年の様子(動画)
「NY最大のハロウィンパーティーの主役は犬」米紙
地元紙『ニューヨークポスト』でも、『NYC’s biggest Halloween party is going to the dogs』(ニューヨークの最大のハロウィンパーティーの主役は犬)という見出しで、ペットがハロウィンの主役になりつつある昨今のトレンドを報じた。
動物に関するあらゆる情報を発信するThe Dodo(ザ・ドードー)は、犬イベント「ベスト・ドッグ・デイ・エバー」のハロウィン版を、今月4日から27日まで、ブルックリンで開催中。
昨年のハロウィンシーズンは1日限定のポップアップイベントに1,400人の飼い主がペット連れで来場したため、今年は3週間のイベントに拡大した。期間中、仮装パレードやコンテストなどさまざまな催しを企画している。
ニューヨークのハロウィンイベントは、世界最大規模の「New York's Village Halloween Parade」でクライマックスを迎える。今年は10月31日に開催。
昨年のハロウィン期間中、東京・渋谷では、泥酔した一部の人が騒ぎを起こし、逮捕者が出るほどの騒乱状態になったため、今年は渋谷駅周辺が路上飲酒禁止になる。路上飲酒規制がどのくらい功を奏するか、期待したい。
ハロウィンとは本来、子どもも大人もそしてペットも、周囲に迷惑をかけることなく健全に楽しく過ごすお祭りであるはず。皆さんも節度を持って、楽しいハロウィンを!
(Text and photos by Kasumi Abe) 無断転載禁止