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ノート(165) 刑務所における受刑者の分類や仮釈放について

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~教育編(3)

受刑44/384日目

検事との再会

 この日は新入教育のための講義がなく、朝からギフトボックス作りをしたあと、午前と午後は事務棟の取調べ室で最高検の中村孝検事による取調べが行われた。約1か月ぶりだったが、東京在住の中村検事としても、大阪拘置所に出向くよりは、日帰りが可能な静岡刑務所のほうが遥かに気が楽だという。

 取調べの目的は、僕の様子伺いに加え、元上司2人の裁判に向けた「証人テスト」であり、改めて事件当時の流れを再確認されたり、副部長の手帳の記載内容について説明を求められた。中村検事からは、今後の大まかな流れについても明らかにされた。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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