患者に恨まれた医者が受けた、ちょっと笑えるいやがらせ3選
全ての人が健康で文化的な生活を……。
日本国憲法で歌われている文言の一つですよね。その中でも健康を司る職業の一つが医師。
全ての人に医療の提供平等にと言いたいところですが、診療に従事している医師も人間です。
,時として患者さんとの相性やクレーム対応などにより聖人君子とは行かない対応をしてしまう医師も少なからずいます。
治療を提供する側とされる側。どうしても患者さんが立場的に弱くなってしまうのは、仕方のないことなのかもしれません。
ですが「仕方がない」と素直に諦める人ばかりではないのも事実。
不平等な扱いを受けて不満を貯めた患者さんは、真っ向勝負できないからこそびっくりするような嫌がらせを医師に対してする人もいます。
今回は臨床現場で実際に見た、医師に対する患者さんからのクスッと笑える嫌がらせを3選紹介したいと思います。
1.医局に大量のピザ
A医師のお話。A医師は外来での評判があまり良くありませんでした。
医者という強いステータスを手に入れたのに、見た目のコンプレックスからかとにかくイケメンが大嫌いなのです。
イケメンに対しての塩対応と言ったらびっくりするぐらい。
すごい高熱が出ているのに「風邪です」と言い放って、大した診察もせず抗生剤1つ出して追い返すような雑な診療。
症状が変わらないから何度も通ってきているのに、相変わらずの塩対応で看護師もドン引きするほど。
この患者さんは2回くらいA医師で診察を受けたのですが、症状が変わらなかったので別の医師にかかったところ、流行りものの感染症だったことが分かり特効薬を投与されてすぐに症状は落ち着いていました。
しかしやはり、聴診すらしない雑な診察をした医師に強い恨みを持ったのでしょう。
A医師の名前でピザハットから大量のLサイズピザが届きました。
当然身に覚えのないA医師は混乱したようですが、たくさんの荷物を抱えてきたピザハットのお兄さんも困ってしまいますよね。
医局には他の先輩もいるし、醜聞のことを考えると受け取らないわけにも行かなかったのでしょう。
大量にとはいえ、そこは医者ですからピザ数十枚運ばれてきたとしても支払いは問題なく可能でした。
その日の医局や病棟への差し入れは大量のピザ。もともと好かれていないA先生でしたがこの時ばかりは太っ腹と喜ばれていましたね。
A先生にだけ見事に仕返しをしたお見事なイケメン患者さんでした。
2.お気に入りのバイクが川にドボン!
P先生は病院内では横暴な医師として非常に有名でした。
患者さんに対してもなかなかに横柄な態度で、「自分は医者でお前らは下の存在だ」というような空気感を常に出していて人としてどうかというレベルです。
ある日P先生は夜中の緊急入院として、認知症状が強いおじいちゃんの患者さんの受け入れを病棟に対して連絡してきました。
しかしながら病棟は満床。
P先生、空床を確認せずに受け入れを許可してしまったのでしょう。
「受け入れられる空きベッドがないですと」連絡したのにも関わらず、なんとかして受け入れろと怒り狂って病棟にやってきたのです。
しかし、本当にどこからどう見ても空きベッドはありません。
そこでP先生、驚きの一言
「あそこの物品庫の物、整理したらベッド1つ入るよね。そこで受け入れてよ」
と言ってきたのです。
夜勤の看護師は信じられないと驚きましたが、怒り狂ったP先生の暴挙を止められる状況ではなかったのです。
夜間ではありましたが、病棟の看護師は師長に連絡をして確認を取り「仕方がないから受け入れて」との許可が出たのです。
コンプライアンス的にどうなのかという問題は置いといて、仕方なく夜勤帯の看護師は物品庫を整理して空きスペースに患者さん用のベッドを用意して受け入れました。
幸い重症度が高くなく3日程度で退院されていきましたが、その間本来の病室が空くこともなく、患者さんは3日間物品庫で過ごされたのです。
物品庫で過ごしていたにもかかわらず、やはり入院費用はきっちりと請求されますよね。
患者さんの家族はやはり不満を漏らしていたようです。
その日の帰り、P先生は駐輪場に自分のバイクがないとオロオロしていました。
P先生がオロオロしているのをわき目に看護師がふと、病院裏にある川を目にするとP先生のバイクが川に投げ捨てられていたのです。
「あーあー、やられたな…」とその光景を見た看護師は思ったのでした。
もちろん院内にもあっという間に噂は広まりましたが…
同情する人は誰一人としていませんでした。
3.クリニックのドアに…人糞
ご自身でクリニックを開院されているS先生の話。
S先生は人の好き嫌いが激しく、嫌いな患者さんは診療中に声を荒げて怒ることもありました。
もちろん、そんな対応されたら二度と受診をされない患者さんが一般的ですが、中には心を病んでいて正常な判断がつかずに何度も来院される方もいました。
S先生は精神疾患を有している常連の患者さんがとにかく嫌いだったのです。
その患者さんも毎回S先生に怒られているので別のクリニックに行けば良いものの、自分の住んでいるマンションの1階に入っているクリニックだからと利便性の高さからか何度も受診されるのです。
しっかりと話を聞いてもらえるわけでもなく、良くて塩対応、悪ければ怒鳴られることもあるのにリピーターとして受診されます。
ある日ある時、朝クリニックのドアの鍵を開けようとしたところドアと手すりのとこに大量の茶色い物体が塗りつけられていたのです。
匂いから察するに明らかに人の汚物でした。
S先生は人間性は消してよくないので誰にされたか見当もつかない状況でしたが、防犯カメラを見てみると例の患者さんが夜中に袋に入れられた大量の茶色い物体をせっせとドアと手すりに塗りつけていたのです。
そしてなんと鍵穴にもたっぷりと詰め込まれていて硬くなっていて、なんと鍵を開けることができませんでした。
そんな状況で一生懸命掃除をしようとするスタッフだって1人もいません。
S先生が出勤するまでとりあえず待機し、状況を見てもらったところやむを得ずその日の診療は中止となったのです。
特殊清掃に依頼をして綺麗にしてもらう予定でしたが、その間も受診予定の患者さんは幾人もいらっしゃりドアの状況を見てドン引き……。
S先生の人間性も相まってしばらくの間患者さんの足も遠のいたのでした。
売上にも影響を及ぼした、とある患者さんの驚きの嫌がらせ。
お見事です……。
医者にも因果応報がある
医師とはいえ1人の人間。少なからず患者さんとの相性があるのは仕方がないとは思いますが、体調不良に苦しんでいる患者さんに自分の感性や機嫌で嫌がらせをすると報復されることもあるようです。
このような医師たちはスタッフからも評判が悪いので、意外にも周りもまとめてスカッとしている状況でもあるのだとかないのだとか…
因果応報とはよく言ったものです。