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冤罪によって刑務所で23年を過ごしたグラウンドキーパーを再雇用。あの球団の人事とは対照的!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
シカゴ・ホワイトソックスの本拠地 MAR 31, 2014(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 シカゴ・ホワイトソックスが、かつて球場で働いていたグラウンドキーパーを24年ぶりに再雇用した。シカゴ・トリビューンのグレゴリー・プラットやMLB.comのスコット・マーキンらが報じている。

 レイプと殺人の罪で、ネベスト・コールマンは1994年から刑務所に入れられていた。ただ、これは冤罪だった。DNA鑑定により、昨年11月に無実が判明。コールマンは釈放された。

 49歳のコールマンが復帰する球場は、以前と同じだ。ただ、塀の中にいる間に名称は2度変わり、コミスキー・パークからUSセルラー・フィールドを経て、ギャランティード・レイト・フィールドとなった。コールマンが整備したフィールドで三遊間コンビを組んだロビン・ベンチュラとオジー・ギーエンは、その後、2人ともホワイトソックスの監督を務めた。

 ホワイトソックスの再雇用は、マイアミ・マーリンズが行った人事と対照的な気もする。こちらは、昨年12月にヤフー・スポーツのジェフ・パッサンが報じた。マーリンズのスカウトだったマーティ・スコットは、結腸癌の手術を受けた3日後、入院している病院で契約を更新しないことを伝えられたという。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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