新紙幣、「数字のフォント」ネットで不評 「デカすぎ」「ダサい」
政府が4月9日、1万円、5000円、1000円のデザインを刷新すると発表し、それぞれのイメージ画像を公表した。新1万円札には「日本資本主義の父」渋沢栄一、新5000円札には、津田塾大学創立者の津田梅子、新1000円札には「近代日本医学の父」北里柴三郎をデザイン。全体的なデザインも一新し、従来のお札とは、肖像画や数字、文字の配置・デザインも変わる。
公表された新たなお札のデザインを見たネットユーザーの反応は賛否両論だ。1000円札の裏にデザインされる富嶽三十六景などはおおむね好評な一方、特に不評が集まっているのが数字のフォントの大きさやデザイン。「数字のフォント」がTwitterトレンドになるほど話題になっている。
新たなお札として発表された画像を見ると、数字のフォントは、従来のお札よりもかなり大きく印刷されている上、凹凸の少ないゴシック体が採用されており、ネットでは「デカすぎる」「ダサい」「品位がない」との辛口な評価が大半だ。「数字フォントが安っぽい」「数字のフォントが軽くなってしまった」「数字フォントのせいで、おもちゃの紙幣みたい」などといった声も挙がっている。
政府は新紙幣に、「ユニバーサルデザイン」(年齢や障害の有無、体格、性別、国籍などに関わらず、誰でも利用しやすいデザイン)を採用したことを明らかにしており、その一環として額面数字を大型化したと発表している。フォントも同様に、誰でも識別しやすいとされるフォントを選んだ可能性がある。「海外紙幣みたいなフォントだ」という意見も多く、外国人を含む、誰にでも利用しやすいよう意識されたデザインとも考えられる。
また、ネットでは、各紙幣のデザイン全体についても、「統一感がない」などと辛口な意見が目立っている。
ただ、政府は発表で「図柄等の細部については、今後、検討の上、決定予定」としており、今後の検討で、フォントなども含めて変わる可能性もあるかもしれない。
9日午後1時半追記:最終段落を追記しました。