【大田区】新食感のうどんに大満足。火曜日・水曜日限定! 雑色に移転した行列必至のうどん店
浅草駅から10分ほど歩いた住宅街にあった人気のうどん店「浅草真九郎」が、2024年9月3日に大田区に移転しました。
さっそく新しい店舗に行ってみました!
京浜急行電鉄(京急)雑色駅から徒歩約4分。活気溢れる雑色商店街からJRの線路方面に進み、少し路地を入った場所にあります。
路地が見えた途端に「あ、ここだ!」とわかりました。というのも、ランチ時間前でも行列ができていたからです。
「浅草真九郎」は、讃岐うどんと博多うどんの中間に位置する「讃博系(さんぱくけい)」の手打ちうどん店です。讃岐うどんのコシと博多うどんの柔らかさを兼ね備えた新しいジャンルのうどんで、粘弾性や食感が特徴。ざるうどんは讃岐寄り、かけうどんは博多寄りの新しい食感が楽しめます。
雑色のお店の特徴は、店主さんが音楽に合わせて麺を手打ちするパフォーマンス「開店の儀」が、ガラス越しに多くの方が見学できるところ。浅草時代から人気の手打ちパフォーマンスは、唯一無二のものになります。
「開店の儀」は11時10分頃から見学可能。音楽に合わせて間近で観られる職人技は圧巻です。
食券を買って行列へ
店内の右側にある食券機で食券を購入してから、並ぶシステムです。
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私が訪れた11時40分の時点で約15人が並んでいました。この日は曇りで、並んでいる途中で雨が降り始めたこともあり、行列は比較的短めだったようです。
席に着いたのは12時20分頃で、うどんが提供されたのは12時25分でした。店内にはステンレス製の作業台に8席の椅子が並び、シンプルで機能的な雰囲気です。
机の上には、コップやウォーターピッチャー、「浅草真九郎」のこだわりが詰まったカードスタンド、そして出汁醤油と鯵油が置かれていました。
「特製かしわ天ざる」(1,200円)
席について5分後、待望のうどんが提供されました。見た目も美しくテンションが上がり、食欲も一気に高まります。
ツヤツヤと光るうどんは、一口すすると、葛をまとったような粘り気が感じられ、噛むとしっかりとした弾力もあります。噛むごとに小麦の豊かな香りが広がり、口の中でじんわりと旨味が感じられました。
麺はすすりやすさや食べやすさを考えて端にかけて薄く、中央が太めの「両栄麺」という真九郎独自の形状です。手打ちならではの個性的な麺で、食べ応えも十分です。
出汁の効いたつけ汁は、鯵やアゴなどの煮干しが数種類、羅臼昆布、宗田節、鯖節などの深い味。特に冷たいざるうどんのスタイルでは、麺の食感が引き立ち、さっぱりとした喉ごしが楽しめました。
「柔らかササミ天」は、驚くほど柔らかで、噛むとジュワッと肉汁が広がります。
ササミの淡白な風味を活かしつつ、しっとりとした食感が最高。
柚子胡椒がほのかに効いた「柚子胡椒のセセリ天」は、柑橘の爽やかな香りが印象的。噛むたびに旨味がじんわりと染み出し、箸が止まりません。
「ニンニク醤油の手羽先天」は、ニンニク醤油の風味がしっかり感じられるガツンとした味で、サクッとした衣に鶏肉の旨味が詰まっていました。後を引き、クセになる美味しさで、思わずおかわりしたくなる一品。
「半熟卵天」は、割ると中からとろりと黄身が溢れ出しました。
衣のサクサク感と黄身のとろみが絶妙です。うどんに絡めて食べると、さらにコクがでて、美味しさが増しました。
さっぱりとした辛味のない大根おろしとレモンの酸味が、うどん全体を引き締め、後味をすっきりさせてくれる名脇役。天ぷらの揚げ物感を程よく中和し、最後まで飽きずに楽しめましたよ。
うどん教室も開催
ステンレスの机は「浅草手打ち塾」として、月に2回うどん教室を行う時には作業台になります。店主さん(小野ウどんさん)のX(旧Twitter)で教室の様子が投稿されているので、興味がある方はチェックしてみてください。
うどん愛あふれる
「浅草手打ち塾」や「浅草真九郎」を通じ、うどん打ちの楽しさと技術を広めたいと考える店主さんは、その技術やこだわりを公式サイトで惜しみなく公開しています。メディア出演やワークショップなども積極的に行い、うどん愛に溢れた情熱が伝わってきます。
そんな店主さんが作る「浅草真九郎」のうどんは、素材の良さを最大限に引き出した、他にはない新感覚な一杯でした。何度でも味わいたくなる逸品です。
【店舗情報】
「浅草真九郎」
東京都大田区仲六郷2-18-14
営業時間:火・水のみ、11:30〜14:30
※詳細はX(旧Twitter)にてご確認ください
電話番号:050-6878-0239
「浅草手打ち塾」(うどん教室)
月/土(月2)10:00〜14:00
※月謝制にて入塾要連絡(050-6878-0239)