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「分かれた“韓日”エースの明暗」侍ジャパンと対戦した韓国左腕と大谷翔平の一戦に母国メディアが注目!

金明昱スポーツライター
大谷翔平との対決に注目が集まった韓国を代表する左腕ヤン・ヒョンジョン(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 日本時間26日に行われたエンゼルス対レンジャーズの一戦を韓国メディアは注目していた。その理由は、日韓を代表するスター選手の対決が実現したからだ。

 スポーツ・芸能総合サイト「news1」は「ヤン・ヒョンジョン(レンジャーズ)と大谷翔平(エンゼルス)の“投打”対決が実現した」と大々的に報じ、どのような結果になるのかと韓国のファンも楽しみにしていた。

 左腕のヤンは、昨年までKBO(韓国プロ野球)の起亜タイガースで活躍。韓国球界を代表する投手でもある。

 2007年にドラフト1位で起亜に入団し、14年間で通算147勝(95敗)、防御率3.83でチームのエースに君臨。MVP(1回)、最多勝(1回)、最優秀防御率(2回)のタイトルも獲得している。

 2019年の「プレミア12」では韓国代表として“侍ジャパン”との決勝戦にも先発していた。今季はFAでレンジャーズと契約合意に至り、悲願のメジャーリーグ進出を果たしたわけだ。

 2人は先月27日(日本時間)の試合で初対戦しているが、その時は大谷が三塁線へバント安打を決めた。対戦は今回が2度目。

 ヤンは初回の先頭打者、ジャスティン・アップトンにいきなりホームランで先制されると、2番で出場した注目の大谷との対戦は、制球に苦しんで四球となった。さらに2回にもジャレッド・ウォルシュに2ランホームランを許す。

 3回1死から第2打席目の大谷を空振り三振に仕留めたものの、4回にも失点を許して、あえなく途中降板となった。

 一方の大谷は第3打席にリーグトップに1本差の迫る右越え15号3ランを放った。チームも11-5でエンゼルスが勝利した。

「news1」は今回の対決について「“早期降板”ヤン・ヒョンジョン、“3ランホームラン”大谷、分かれた韓日エースの明暗」と見出しを打ち、両者の結果を詳細に伝えていた。

 ヤンはこれでシーズン2敗目。メジャーの洗礼を浴びる形になったが、試合後に「全体的に投球内容がよくなかった。チームメイトたちに申し訳ない。しかし、このような日もある。そこまで心配していない」と前向きなコメントを残している。次回の登板で結果を残したいところだ。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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