【札幌市中央区&北区】札幌市内の紅葉黄葉もラストスパート!
札幌市内の紅葉、そして黄葉もそろそろ終盤。でも撮影をしました11月6日のお昼現在では、今回観測をした、北大、中島公園、ファクトリーレンガ館は、まだ十分楽しめました。
今日は憂鬱な月曜日?ですが、もしお昼休みに時間があればちょっと抜け出して、去りゆく秋を楽しんでみても良いかもしれませんね。
札幌の「秋」という季節の変化?
今年は少し冬が来るのが遅いのでしょうか?この原稿を書いているのは11月6日の深夜ですので、もし11月7日の朝に雪が降ったらごめんなさいですが、まだ市内中心部には雪が降っていませんね。
ここ数年、市内の雪の確認が遅くなっている気がします。よく覚えているのは2017年10月23日に、当時翻訳の仕事の手伝いをしていた海外関係の会社があった山鼻地区で、夜仕事が終わった後に帰宅しようすると、市電の線路がかなりの雪に見舞われていた記憶があったですが、調べたら10月の後半にはもう結構雪があったのですね!
2014年からこの2017年までは、もう10月後半の降雪は当たり前、という感じでしたが、2018年にいきなり初雪が11月20日までずれ込み、その年以降の数年は10月の市内降雪はないそうです。
北海道全体の気温も昔よりもちろん上がっていますが、札幌はやはりその上昇の幅が大きいようで、現在の札幌の平均気温は、私が高校時代を過ごした函館の1980年代後半よりもさらに1度くらい高いのです。2022年の札幌の気候は、ほぼ1985年の江差の気温とほぼ同じなのです!
地球温暖化の問題はさておき、ここで私が言いたいのは「札幌がここ数年暖かくなってきた結果、秋を楽しめる期間が少し長くなっているのではないか?」ということなのです。
元来、北海道は春と秋が極端に短く、ある日どんと寒い冬がきて、そして夏が来る、という二季?気候に近かったのではないかと思うのですが、最近は温暖化のおかげで、以前よりは少しだけ秋という季節が長くなり、秋景色を楽しむことができるようになっている気がします。もちろん紅葉のスタートする時期も少しづつ遅くなっている気がします(紅葉の目安と言われている最低気温10度以下の日が2016年と2017年には10月には25日あったのに、2022年は17日に減少している)。それに加えて11月の平均気温が徐々に高くなっていますから、はっきりした統計をとるのは難しいでしょうが札幌の秋景色の到来は数日は遅く、かつ楽しめる期間が数日長くなっているのではないでしょうか?
私たち観光関係者からすると北海道の桜と紅葉はとても綺麗なのに、期間があまりにも短いので積極的な「売り」にはしずらかったのですが、今後はどんどん、秋景色を楽しむための訪問者が増えてくるかもしれませんね。
それでは11月6日現在の状況を見ていきましょう。
北海道大学の銀杏並木
ピークは少し過ぎたのかもしれませんが、11月6日現在、十分に楽しめました。現在北海道大学では観光目的での車両の入校はできませんし、立ち入り制限区域もありますので、必ず事前に確認してくださいね。できましたら、制限看板が立っている手前のエリアで迷惑のかからない程度に写真を撮るのが良いのではないでしょうか?
この北大の北13条の並木は元々カエデと桜だったそうです。しばらくして銀杏が植えられました。戦争中に防空壕の支え木などとしてカエデや桜が使われ、まだ若木だった銀杏は伐採されず、後年育って見事な並木になったようです。なぜほぼ銀杏のみの並木になっているのかということにも、北大の歴史が関係しているのですね!
中島公園
中島公園のススキノ側、つまり北側のエリアは北大同様に、銀杏がとても綺麗です。
中島公園の黄葉紅葉を見にいくのであれば、地下鉄中島公園駅3番出口が便利です。
中島公園はたくさんの種類の黄葉紅葉がある。
中島公園は昔の豊平川の流れの上にあります。江戸時代に豊平川の本流が現在の流路になった後も分流のひとつとして依然存在していました。
その分流を利用する形で大友堀と繋げ創成川として、現在まで残っています。
明治の初期には現在の創成イーストに川の港があり、創成川と繋がっている海から石狩川を遡って魚や物資が届く一方、上流で創成川とリンクしている豊平川からは木材が運ばれて来増田ので、現在の中島公園に相当する場所は貯木場がありました。
昔から植生が多彩で、それを活かした公園スペースとしてやがてこの場所は確立されていきます。そうした歴史もあり、現在も古い河川の痕跡である創成川や菖蒲池など水が豊かで、植生も多彩ゆえ、カラフルなグラデーションが楽しめるのです。
菖蒲池
実は6日は私はインバウンドゲストのガイドを務めていました。彼らはこの中島公園の美しさに感嘆することしきり、ここで大幅な時間をとりました。(日本庭園の最終日でした)
豊平館
豊平館の改修も終了し、綺麗な姿を確認できました!
「のびゆく子等」象
この公園のアイコンのひとつである「のびゆく子等」像は1976年、小野健壽氏によって作られました。この付近は中島公園の多彩な秋の色彩を楽しめるので、おすすめです。
サッポロファクトリー
サッポロファクトリー(旧札幌開拓使麦酒第一製造所)のレンガ館の蔦紅葉も、ピークの最後、大団円を迎えています!
もしかしたらさらにもう一段、真っ赤になるかもしれません。
下の写真は2020年11月8日の写真です。果たして今年はどうでしょうか?
もう少しだけ、札幌の秋を楽しめたら良いですね!
北海道大学
札幌市北区北8条西5丁目
銀杏並木は北区北13条西5丁目から7丁目
公式サイトは、こちら
中島公園
札幌市中央区中島公園1
札幌市公園緑化協会のサイトは、こちら
SAPPORO FACTORY(サッポロファクトリー)
札幌市中央区北2条東4丁目
公式サイトは、こちら