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夫婦仲良く子育てしていますか?~元保育士パパが考える【夫婦で子育ての意見が割れたときの4つの対処法】

hirofuminice元保育士Webライター

子育てをしていると、どの家庭にもお父さんとお母さんの子育てに関する考えや意見が食い違うということがあります。子どもが生まれるまでは夫婦で同じ価値観をもっていると思っていたのに、子どもが生まれてから子育ての価値観や教育方針の違いに気付いたというケースもあるでしょう。しかし、子どものためにも夫婦仲良くすることはとても大切なことです。

今回の記事では、子育てにおいて夫婦の意見が対立したときの4つの対処法を紹介します。1人ではなく、ぜひご夫婦ともに読んでください。また、4つとも大切なことですが、できることから実践しましょう。

夫婦で子育ての意見が割れたときの対処法① 子どもを基準に考える

夫婦間で教育方針が食い違ったとき、大体の人は自分の意見が正しいと思うでしょう。自分の意見が正しいと思っているときは、相手に譲ったり相手の意見を受け入れたりすることは難しいものです。相手に受け入れられなければ、余計自分の意見を押し通そうとムキになってしまうこともあります。

お互いに意見を譲らずに揉めてしまって結論が出ないときは、子どもを基準に考えてみることをおすすめします。「大切な子どものために、どうするのが1番よいのか?」という観点で考えるのです。子どもを基準に考えることで、落ち着いて話し合ったり相手の意見を受け入れたりできることもあるでしょう。

夫婦で子育ての意見が割れたときの対処法② 相手の価値観を受け入れる

人はそれぞれ違う価値観を持っています。夫婦の価値観が全く同じだったら、何も揉めることはなくうまくいくでしょう。しかし、それが子どもにとって1番よいとは限りません。たとえば、お父さんもお母さんもしつけに厳しかったら、子どもは家でもいつも緊張してしまいます。片方がしつけに厳しくても片方が大らかだったら、子どもは緊張せずに過ごせるでしょう。つまり、夫婦の価値観が異なることで、それぞれお互いを補い合うことができるのです。

また、子どもを育てるときには「のびのびと育ててもらったから、自分の子どもものびのび育てたい」とか、逆に「厳しくしつけられたから、自分の子どもには厳しくしたくない」など、自分が子どもの頃の体験に影響されるものです。しかし、夫婦はそれぞれ育てられた環境は違うので、子育て観や考え方が異なるのも当然でしょう。お互いに自分が育ってきた環境や子どもの頃の話をすることで、相手の思いや考え方に共感できたり「なぜそう考えるのか?」という理由がわかったりして、価値観を受け入れられることもあるでしょう。

よくないのは、子どもの前で相手のやり方にダメ出しをすることです。「それは違う」と思っても、子どもの前で指摘されると相手は絶対に嬉しくはないので、落ち着いた話し合いをすることが難しくなります。また、子どもは自分のことでお父さんとお母さんが夫婦喧嘩をしているのを見るのは悲しいものです。緊急を要する内容でなければ、後から子どもがいないときに話しをするようにしましょう。

夫婦で子育ての意見が割れたときの対処法③ 夫婦で話し合う

意見が割れたときに話し合うことももちろん必要ですが、その前にしっかり夫婦で話し合っておくことが大切です。「子どもが生まれる前に、どんな風に育てたいと考えているのか確認し合う」「子どもの成長につれて課題が生じたときにどのようにするとよいのか話し合う」など、普段から子育てについてたくさん話をするよう心掛けましょう

「今日、こんなことがあった」というような、子どものエピソードを伝え合うことも大切です。我が子の成長を夫婦一緒に喜び合い、喜びや嬉しさ、幸せなどのプラスの気持ちを共有することも、夫婦で気持ちを1つにするには効果的です。

また、夫婦で価値観が違うことがお互いを補い合うことにつながると前述しましたが、お父さんとお母さんの言うことが全く違うというのはよくありません。同じことをしても「お母さんには叱られるけどお父さんは何も言わない」とか、「お父さんがやってはいけないと言ったことをお母さんがやっている」などということがあると、子どもは戸惑い、どうしたらよいのかわからなくなってしまします。「子育てにおいて大切にしたいこと」「どんな人になってほしいか」「子どもに身につけてほしいこと」などをしっかりと話し合い、決めておきましょう

夫婦で子育ての意見が割れたときの対処法④ 子育ての情報を共有する

初めて子育てをするときはわからないことがたくさんあり、インターネットや育児雑誌などかから情報を得る人が多くいます。子育てに関する講演会に行く機会があるかもしれません。どちらか片方が子育ての情報を得たら、必ず相手にも伝えましょう。子育てに関する情報を得たら、自分1人ではなく夫婦で共有することが大切です。

現代はさまざまな情報が簡単に手に入る時代ですが、サイトによって違う内容が書いてある場合もあります。ネットの情報は全て正しいわけではありません。正しい情報だとしても、その情報が自分達の家庭環境や子どもには合わないということもあるでしょう。情報を夫婦で共有するときは、「どう感じたか?」「どんな風に取り入れるか?」「取り入れないのか?」など事前に夫婦でしっかりと話し合うことを心掛けてください。

まとめ

夫婦で子育ての意見が合わなかったときの対処法を、4つ紹介しました。子育てにおいては自分の思いや考えを主張するだけではなく、「子どもを基準に考える」「相手の価値観を受け入れる」「夫婦で話し合う」「子育ての情報を共有する」ということが有効です。

子育ては大変なこともありますが、本来は楽しく幸せなものです。家族仲良く、幸せな子育てをぜひ実現しましょう。

元保育士Webライター

元保育士で、現在はフリーランスとしてWebライターのほか、リトミックや親子遊びの指導など幅広く活動しています。保育士やリトミック指導のスキルや知識、父親としての子育て経験を基に、子育てや保育に関する情報を発信していきます。

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