【幼児教育の盲点?】我が子を賢く育てたい!という親が見落としがちなこと
自分の子供を「頭のいい子に育てたい」と思う方、おそらくたくさんいらっしゃいますよね。できれば将来頭のいい子になってほしいな…と私も思います。
頭のいい子に育ってもらうために必要なものとはなんでしょう?
幼い頃からの早期教育、勉強習慣をつけること、塾に通うこと…色々と思いつくものは挙げられますね。その中でも共通して重要なのは”学習したことをしっかり頭に定着させること”ではないでしょうか。
この記事では『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタント・0-3歳モンテッソーリ教師のねんねママが、賢く育ってもらうためについ忘れられがちな重要なポイントについて解説していきます。
学習したことを頭に定着させるために
せっかく学習したことも定着せずにまるっきりすっかり忘れてしまっては意味がありません。学んだなら頭にしっかり定着させることが大事ですよね。
そのために重要なこと…それは「睡眠」です。
学習したことを頭に定着、というのはなにもお勉強のことだけではありません。幼い子どもにとって、生きること、そして身の回りに起こる全てのことは学習です。発達していくということは学習をしていくことなのです。
赤ちゃんが自分の手がここにあるということに気づくのも、歩き方も走り方も、パパ・ママの言い方も、お箸の使い方も、赤信号は渡ってはいけないことも、おしっこがしたくなったらトイレに行かなくてはいけないということも、すべて学習ですよね。
それら日常生活の中で学んだことを、脳にしっかり定着させ、成長をサポートするのが睡眠なのです。こういった学習の積み重ねの先に、ひらがなや数字、英語の学習などという勉強的なものが続いてると思っていただくと良いかと思います。
学習と睡眠の関係
睡眠には脳の記憶を整理するという役割があります。睡眠不足の人の頭の中は、デスクの上に書類が山積みになり散らかったような状況のようなものです。
このような状況の中で新しいことを覚えようとしても、集中しようとしてもなかなか難しいですよね。
そして、覚えたことを取り出そうと思っても、それがどこにあるやら…探すのにいっぱいいっぱいでパッと見つけることができません。睡眠不足の脳というのはそういう状態にあるのです。
睡眠をとることでこれらの書類の山は綺麗にカテゴリーごとにラベリングされて、頭の中の本棚にしっかりと収納されていきます。そうなれば、効率よく必要な時に必要なものをパッと取り出すことができますよね。これが学習の定着です。
集中して学習し、そしてその学習したことを記憶に定着させるためにはしっかりと睡眠をとることが大切なのです。
どのくらい眠ればよい?
では、どのくらい眠れば良いのでしょうか。
その目安となる時間をアメリカ国立睡眠財団が年齢ごとに分けて発表していて、それによると0〜3ヶ月で14〜17時間、4〜11ヶ月で12〜15時間、1〜2歳で11〜14時間、3〜5歳で10〜13時間とされています。
1日ってご存知の通り24時間なので、0〜3ヶ月の低月齢の赤ちゃんなんてほぼほぼ寝てるということになります。寝てばかりで大丈夫なのだろうか?と思うかもしれませんが、こんなにも睡眠が必要と思うと納得ですね。
昼に寝て夜行性になってしまう…ということもありがちですが、夜どうしても起きてしまうのは月齢的な問題が大きいので自然です。昼しっかり寝られていれば心配することないですよ!詳しい対策は以下の動画でお話ししています。
夜にしっかり眠れない場合
保育園に通っているお子さんの場合、特に幼児クラスの子達は昼寝を長くしてきて夜早く寝るのが難しくなりがちです。
早寝早起きしなくちゃいけないのに!!と心配になることもあるかと思います。
もちろんその習慣も大事なのですが、アメリカ国立睡眠財団の推奨睡眠時間も参考に、「保育園で2時間昼寝したから、夜は8〜11時間か…」と考えてみてください。
保育園の昼寝問題は仕方のないことで自力での解決がなかなか難しいので、親がストレスになるほど苦労して、無理やり早めに寝かしつける必要はありません。
ママやパパが笑顔でいることも子どもの心の健康な発達のためにはとっても重要なことなので、無理はしないでくださいね。
乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ
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