赤ちゃんのパジャマ、同じ室温でも夏と冬で着せるものが変わるのってなぜ?
「赤ちゃんが寝るときの服装はどうすればいいんだろう?どのくらい着せればいいの?」と悩んでしまうこともあるかと思います。大切な我が子だからこそ、風邪をひかせたくないし、汗をかいて汗疹にもさせたくないし…と悩んでしまいますよね。
まずは室温別の服装の例を挙げておきましょう。あくまで一例ですがこういった服装がイメージとなります。
ただし、表の通りにしてみると少し寒いように感じたり、暑いように感じることもあると思います。
実は同じ室温でも、赤ちゃんが寝るときに着せるものが若干変わることってあるんです。今回の記事では乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、それはなぜなのか、何を基準にパジャマを選べばいいのか解説していきます。
同じ室温でも着せるパジャマが変わる理由
例えば先に表示した室温と服装の表では、23度は半袖または薄手の長袖としています。
では半袖と長袖、どちらを着せれば良いの?と迷われる方もいらっしゃるかもしれません。実はこれが体感温度の違いなのです。大人を例に考えても、同じ23度の室温でも、夏のエアコンをかけた23度はちょっと涼しい、人によっては寒いと感じるかもしれませんが半袖で過ごせるものだと思います。しかし冬は同じ23度でも長袖を着ていないと寒いと感じることも多くあります。
同じ温度なのになぜ違うのか、その理由は外気温の違いです。外気の温度が違うので建物の温度が変わり、同じ室温でも体感温度が変わってしまうのです。
室内が23度、外が10度の場合と、室内が23度、外が32度の場合を比べると建物の熱の量が違います。外が10度の場合は暖房を入れてもどんどん熱が奪われ体感は寒くなります。
この外気温の差によって「同じ温度でも適した服装が変わる」ということが起こります。
どんな服装で寝かせるかの判断基準
例えば23度は数字上は同じ温度、でも夏は半袖で過ごせても冬は薄手の長袖を着る温度になります。それをふまえてパジャマを考えてみてください。
「長袖だけど大丈夫かな?」「厚めのスリーパーだけど大丈夫かな?」というくらいであれば厳密に注意しなくて大丈夫です。布団を何枚も掛けている、極端に着せすぎている、などでなければ過度の体温上昇ですぐにSIDS(乳幼児突然死症候群)を引き起こすことにはならないので安心してくださいね。
暑い夏の日の快適な眠りのためのコツは下記の動画で紹介しています。
寝るときの服装は、大人が過ごしやすいかどうかで決めてください。大人が「これで半袖は寒い」と思うなら子どもも寒いですし、「これだと暑い」と思うなら子どもも暑く感じるものです。
その判断の上で生後4ヶ月~2歳くらいの子は大人よりも1枚少なめを意識して着せてあげてましょう。同じような服装で、掛け布団がなしという考え方でもOKです。
表の服装と違うことに不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、外気温によって多少変わることを頭に入れておいていただければ、基本的に問題ありません。
数値上の温度を気にかけるのも大切ですが、体感も重視してみてくださいね。
表はあくまで目安にしながら、季節に応じて臨機応変に使っていただけたらと思います。