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【京都市西京区】住宅街に佇む昭和レトロな洋食屋さんの37年間そのまんまのハンバーグやシチューが絶品!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 阪急上桂駅を東に行って上桂御霊神社のところを上がったほんとに静かな住宅街の道路沿いにいくつかのカフェや飲食店がひっそりと佇んでいます。その一つ「西洋家庭料理 Bistrot TANSY」の白壁とレンガ調の昭和レトロな外観に魅かれて、2024年6月24日に入ってみることにしました。

 オーナーが若かりし頃にはまっていたというスペイン風の装飾がまさに昭和の面影そのままに広がっている店内に入ると素敵なマダムが席まで案内してくださいました。アンティーク調のビンに冷えた水をたっぷりと入れて出してくださいます。この日も暑かったので嬉しい!

 メニューは数えきれないほどあります。それもヒレビーフカツレツやハンバーグステーキ、とろけるビーフシチュー、若鶏のパリパリガーリックステーキ、鯛のムニエルプロバンス風やエビフライとクリームコロッケといった昔ながらの王道パターンがずらりと並んでいました。それぞれのコンビメニューも。

 37年間そのまんまというハンバーグとビーフシチューを注文すると、セットメニューにジャガイモのポタージュが。さらにハンバーグは今はやりの肉々しいものではなくふんわりとやわらかいフォークがすっと通る逸品。そうです筆者の若かりし頃の洋食屋さんってこんな感じでしたよね。しかもめちゃ美味。

 ビーフシチューもじっくりことこと煮込んだ食べた瞬間に上質と分かる角切りの牛肉に野菜や卵のキッシュが添えられている昔のまんまの盛り付けです。やっぱりこれですよね! まさに昭和にタイムスリップしたような落ち着いた空間でたっぷり美味しい王道の洋食を堪能できる隠れ家です。カツレツやエビフライなど魚系も美味しそうだったので、また来ようと思います。

 37年前、京都で生まれ育ったオーナーシェフの木谷和正さんがいくつかの欧風料理店で修業の後に独立、10年後にこの地に移ってから28年になります。この味を求めて昔から通ってくれる常連さんや最近では若い女性層も多いこともあって、独立当初より頑なに、クラシカルなふわふわで脂身の少ない重たくないハンバーグを作り続けているのだそうです。

 そして37年間で何より変わったことといえば、奥様の裕美子さんと出会って一緒に店を切り盛りするようになったこと。「コロナ禍も一緒に乗り越えてきました。これからも二人で一生この店を続けたい。」とお惚気も含めた明るい笑顔で語って下さいました。

 場所は少し分かりにくいかも知れませんが、探してでも行く価値がありますよ。ぜひお立ち寄りください!

「西洋家庭料理 Bistrot TANSY」(外部リンク)京都市西京区上桂北ノ口町218   075-392-1218

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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