あなたの家の周りにも山ほどいる身近で危険な害虫その2=イラガ
イラガの仲間の幼虫には、派手な柄、繊細な柄のものが多く、ビジュアル系好みの虫好きを楽しませてくれる。しかし、この幼虫には、電気虫という俗名がある。刺されると、感電したかのようにビリビリと痛いのだ(昆虫記者も経験あり。ビリビリの後は水ぶくれになるので、感電というより、火傷に近いかも)。
きれいな幼虫だからといって、むやみに接近して撮影していると、近くにいる別個体に気付かずに刺される恐れ(昆虫記者の災難の場合もこのケース)もあるので、要注意。刺された場合の対処法は、前回アップしたチャドクガと同じだ。イラガの仲間の繭や成虫には毒針がないので、ドクガの仲間よりは対処しやすい。
イラガの仲間の幼虫の中で、街中で最も良く目にするのは、ヒロヘリアオイラガかもしれない。街路樹のサクラ、ケヤキなどで多く見られる。イラガの幼虫ほど派手ではないが、繊細な柄はなかなかのものだ。
このほか、アオイラガ、クロシタアオイラガ、タイワンイラガなどの幼虫もフォトジェニックなので、(用心しながら)是非探してほしい。
時々大群を見かけるのが、ヒメクロイラガの幼虫。そんな群れには近づかないに限る。この幼虫は全然美しくないので、撮影意欲も湧かないだろう。
(写真は特記しない限りすべて筆者撮影)