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幼児期から学童期に育みたい「非認知能力」具体的に何をすればよい?

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー
Photo:pixabay

子どもたちの将来の幸せにつながるという調査もあり、注目されている「非認知能力」。しかしながら、具体的にどう伸ばしたらよいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そもそも「非認知能力」とはどんな力なのか、どうすれば身につくのか、どういった関わりかたをすればよいのか、一緒に考えてみましょう。

「非認知能力」とは?

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そもそも「非認知能力」とはどんな能力かというと、学力などでは測れない心の力を指します。非認知能力には、大きく2つの力があり、自尊心、自己肯定感、自立心、自制心、自信などの「自分に関する力」。そして、一般的には社会性と呼ばれる、協調性、共感力、思いやり、社交性、道徳性などの「人と関わる力」です。

日本の幼児教育では、もともと心の教育を大切にしてきました。「人に迷惑をかけちゃいけない」という精神も、行き過ぎると窮屈になってしまいますが、思いやりや道徳性につながる考えかたです。近年、読み書きや計算といった知育教育などが重視されがちでしたが、最近になり、心の教育が再び注目されるようになりました。

非認知能力を育てるには、いつから、どんなことをすればいい?

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非認知能力とは、IQなどの認知できる能力ではなく、人としての"心の土台"のようなものです。そのため、学童期の教育が始まる前に育んでおきたいと考えられています。勉学に必要な「やる気」や「好奇心」「忍耐力」「集中力」を、幼児期に遊びを通して、自然に身につけていくのが理想といえるでしょう。

保護者は、特別なことをする必要はなく、ふだんの関わりや生活の中で遊びを取り入れ、毎日接することが大切だと考えます。遊びを一緒に楽しんだり、気持ちに共感したり、お子さんが「自分でやる!」と決めたことを尊重しましょう。

親は子どもの遊びにどう関わればよい?

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基本的には、自由に遊ばせてみましょう。ただ、危ないときや、お子さんが何かを求めてきたときに、手助けできるよう見守る姿勢が大切です。子どもは満足すると興味が次へ移り、飽きてくるとものの扱いが乱雑になったり、危機管理に注意が回らないことも多々あります。

そのようなときが、手助けするタイミングではないかと思います。同じおもちゃでも、違う遊びかたを見せてあげたりすることで、創造力を育むことにつながります。子どもは、少し難しいことに挑戦したがる傾向があるので、安全に配慮しながらチャレンジさせてみましょう。

それぞれの性格にあった非認知能力がある

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子どもは、生まれながらの気質や性格を持っています。社会性も人間力も高い完璧な人物像を求めるのではなく、その子なりのいい側面を大事にしてあげましょう。それぞれの気質や性格に合った非認知能力が身についていくと、より交友の輪が広がったり、さまざなものに興味を持って粘り強く頑張れたりといったことにつながるのではないでしょうか。

例えば、引っ込み思案なお子さんであれば、どんな非認知的な力があればよいかを考えてみてください。それは、人前で話をしたり、少し自己主張したりするようなことでしょうか。苦手なことを無理強いするのでなく、音楽やアートなど別のことで感情を表現できる場を与えてみたりすることが、人と関わるきっかけになるかもしれません。

さいごに

心の土台ともいえる「非認知能力」ですが、特別難しいことではないと感じたのではないでしょうか。先回りせず、決められた範囲で自由にやらせてみる。何事にも自分で考え、選ぶ習慣をつけることが一歩となるでしょう。社会に出てから役に立つのは、「認知能力」と「非認知能力」のどちらでしょうか。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信しています。年間180本ほど見る映画ファン。

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