月刊「財界さっぽろ」がJR北海道の人事やマスコミへの抗議乱発にメス!特集「JR北海道”崖っぷち”」
北海道ローカル経済紙の月刊「財界さっぽろ」が8月号でJR北海道を特集する。そのタイトルは「JR北海道”崖っぷち”」。JR北海道は、今年3月、2014年、2018年に続いて3度目となる監督命令を国土交通省から受け、それと引き換えに今年から3年間で1092億円の巨額財政支援を受けることとなった。「財界さっぽろ」では、JR北海道が経営改善への道筋を付けるまさに最後の3年とも言われているなかで、代表権を握って6期目となる島田修会長が行った今年6月の人事からはその本気度が伝わってこず、ますます「島田独裁」が強まりそうな気配だと切り込んでいる。
筆者も、関係者から話を聞く中で「島田会長独裁」のうわさはたびたび耳にすることがあったが、「財界さっぽろ」では、ホームページ上で公開している中吊り広告画像では「1100億円が無駄になった」”天皇”島田修会長の人事にブーイングと刺激的な見出しが躍っている。
さらに、「鉄道番組でBSフジと”撮影トラブル”」として、BSフジが2024年5月5日に全国放送したサンデードキュメンタリー「今こそ鉄路を活かせ!」に、JR北海道が小樽駅舎の外観撮影などについて「無断撮影である」と抗議を行った内容にも触れている。この問題については、筆者の過去記事(「JR北海道は話題にしたくない」BSフジ小樽駅舎撮影への抗議で鉄道系YouTuberに広がる困惑の声)でも詳しく触れているが、この騒動以降、「JR北海道とか北海道の話題に触れたくないという人が増えた」。「YouTubeの動画も北海道の鉄道動画がかなり少なくなった」という声も聞かれるようになった。
「財界さっぽろ」では、そんなブーイングが起きている島田修会長の人事の裏側とも関係があるのか、JR北海道は自社の駅や路線が登場する複数の報道や番組に対して突如「抗議」を乱発していること、BSフジの人気番組にもクレームを入れたというJR北海道の真意が掴めずマスコミ側が困惑していることに触れ、その理由を探ったという。
月刊「財界さっぽろ」2024年8月号は14日日曜朝9時にニュースサイト「財さつJP」&デジタル版が公開、15日月曜、海の日から北海道内の書店・コンビニエンスストアで雑誌版が発売される。
(了)