【札幌市中央区&南区】豊平川を自転車でさかのぼれ!(その1 中流編)
豊平川河川敷のサイクリングは最高!
こんにちは。来年2023年、アドベンチャーツーリズムの世界的なイベント・アドベンチャートラベル・ワールドサミット「ATWS2023」が北海道で開催されるのに伴い、そのコースの確認テスト(実証事業)が現在道内のあちこちで進行しています。(私もガイドとして、然別、美唄のモニターツアーに参加し、この豊平川のコースではバックアップ要員となり、自分自身は三笠の「炭鉄港」関連のツアーを担当します。)
というわけで私の担当するメインのATWSコースとは違いますが、9月14日にサイクリングで豊平川をさかのぼるコースのテストに参加しました。
このコースでは豊平川の中流域である札幌市街中心部をスタートして、定山渓のさらに上流部まで鮭のように豊平川を見つめながらサイクリングするというものです。
一部過去の写真を交えながら、今日はそのコース体験の前半部分、豊平川中流域のサイクリング初心者体験談をご紹介します。
コロナの後には密を避けるため、イベントやパーティよりも野外でできるアクティビティが人気になりそうだと言われる昨今。私のように今がチャンスと自転車を始める方も多いでしょう。今回はその中でも札幌市内の王道コースと言える「豊平川河川敷」サイクリングロードを走行です。
豊平川の河川敷サイクリングロード(左岸)は、道道なんです!
道道814号線「滝野上野幌自転車道」の一部が、この「豊平川河川敷サイクリングロード(左岸)」です。
今回のATWS用のサイクリングコースはその道道814号線の一部を利用しています。中流域の「みずほ大橋」付近から左岸をずっと豊平川をさかのぼります。そして途中道道814号とお別れして、上流域である石山付近から国道230号線に入り、定山渓の少しさらに上流まで行くのです。大まかな距離は33キロ程度です。
今回の記事は、「みずほ大橋」から豊平川扇状地のほぼ起点である「藻南橋」付近までのおおよそ15キロのメモです。
私は今年の夏からクロスバイクを買ってサイクリングを始めた超初心者です!でも初心者ゆえに、これからサイクリングを始めようという人の気持ちに役立つ情報もあると思うので、それを書いていきたいと思います。
豊平川左岸河川敷(中流域)を走るにあたって、気をつけること。
(みずほ大橋、一条橋付近にて撮影)
豊平川の河川敷はとてもよく整備されていますので、普段はとても快適な道です。
しかしやはりそこは北海道、気をつけなくてはならないことがあります。
まずは春先や秋は気温が寒かったり、凍ったり、雪解け水で冠水することも多々あります。特に今年は雪が溶けるのが遅かったですね!
こう言う時は決してサイクリングロードは利用しないようにしましょう!転落して冷たい川に落ちでもしたら大変です。
また台風の後の数日も増水します。豊平川の堤防は比較的堅牢ですが、河川敷サイクリングロードはその内側、思わぬ自然の力に出くわすこともあります。
今年の8月の台風の後の増水は一時的にすごかったですね。サイクリングロードが水没して、よく見るとその冠水した路上を鴨が餌を探すため泳いでいます。こう言う時も決してサイクリングロードは使わないようにしましょう。
私のように川に近づかないでくださいね!
でんでん大橋、豊平川第一水道橋
一条橋と豊平橋の中間に、2本の業務用の橋があります。
まずこちらが「豊平川第1水道橋」。緑のパイプが可愛いですね。
そして奥に見える吊り橋が、通信ケーブルのための橋「でんでん大橋」です。見学のため、一度堤防の上を走る道路まで上がって撮影しました。
今回使った自転車。
(豊平橋、南7条大橋付近にて撮影)
初心者の私は9月14日のATWSのコーステストの時は、坂道を考慮して、Eバイクにしてもらいました。これは本当に楽でした。
初心者の方、体力に自信のない方は迷わずEバイクにしましょう!
そしてクロスバイク。
上の写真は、今年8月から相棒となったGIANT社製のクロスバイクです。とてもスムースな走りができるのでお気に入り、またサイクルショップの調整も完璧でした!
クロスバイクはある程度のロードバイク的な走りにも、そして街乗りにも使えます。特に今回は若干走りの良い方を選んで頂きました。かなり快適で、テストツアー翌日の9月15日の個人的復習サイクリングでは、藻南橋までこれで行きました。
しかし帰宅すると、Eバイクで(今回記事にした中流域に加え上流域の)33キロプラスアルファでおおよそ45キロ(かなりの坂道もあった)乗った14日よりも、クロスバイクで往復した15日の20キロ(傾斜はあまりない)の方が疲労が激しかったです。
レンタルでツアーに参加する場合には、その辺り正直な体力や経験をサイクルガイドに伝えて、無理ない選択にしましょう!
Eバイクためらわないで!
南大橋
数多くのサケにまつわる彫刻やレリーフがある中でも、南大橋の欄干にあるサケはとても印象的です!
幌平橋
豊平川の中流域のサイクリングは傾斜も少なくとても快適です。幌平橋は一息入れるのに良い場所。橋を登って(その時の記事がこちら)、鮭やサクラマスのために用意された魚道を眺めてみましょう。
南19条大橋、南22条大橋付近
山鼻川との合流地点。ここより少しづつ傾斜を感じるようになるでしょう。少しづつ豊平川の扇状地をさかのぼっているのです。
ちなみに、逆にその扇状地が終わるのが、現在の北1条通りあたりですので、その辺りにはアイヌ民族の方言う湧水池「メム」がたくさんあり、人が住みやすかったと思われます(それより下流は逆に水が出過ぎて湿地だったわけです)。
山鼻川も短いながらサイクリングには面白い川です。こちらの記事(山鼻川サイクリングのメモ)もご参照ください。
ミュンヘン大橋
車でミュンヘン大橋を渡るときには気づかないと思いますが、この辺りはかなり川幅も狭くなっています。
藻岩上の橋
ミュンヘン大橋の2つ上流の橋は、自転車と歩行者のための橋「藻岩上の橋」です。昔はここに渡船場があったのですよ!つまり川幅が狭くなったと言うことですね。
道道814号はこの橋より上流側は、右岸の真駒内公園の中を通過して、芸術の森の方角に行きますので、この辺りから豊平川のサイクリングは少し道が複雑になります。
今回は「藻岩上の橋」を渡り右岸の真駒内公園に入り、「鮭の科学館」の上流にある「五輪大橋」からまた左岸に抜けて、「おいらん淵」の横を抜けて、「藻南公園」で素晴らしい森林浴の中をサイクリングします。
しかしここで初めて、あーEバイクじゃないとかなりきつい!と私のようなビギナーは感じてしまうエリアとなります。公園の中は細かいアップダウンがかなりあるのです。
クロスバイクではこの付近で、太ももがパンパンとなりました。修行しなくては。
しかしEバイクでは疲労度は約10%程度、全然違います。
もし、クロスバイクをお使いのビギナーの方であれば、ひとまず街中から真駒内公園付近、あるいはもう少し頑張って藻南橋付近まで行くのを楽しむのが良いと思います。
藻岩橋、五輪大橋付近
川沿の付近ではほとんど渓流に近くなります。道もコンディションが悪くなりますので、焦りは禁物!
藻南橋
豊平川扇状地の構成はちょっと複雑で、実は明確にどこが扇の軸にあたるポイントかといえませんが、この「藻南橋」がちょうど上流と中流の境目でしょうか?
橋から下流の「おいらん淵」の方角を眺めています。
意外と知られていませんが、まるで層雲峡に勝るとも劣らない素晴らしい渓谷美ですね。ただしその岩石はうんと柔らかい札幌軟石です。
それでは今回は、ここまで!
また日を改めて、ここから先はEバイクでしか行っていませんが、豊平川上流域のメモを書きたいと思います。
参考情報
札幌開発建設部:豊平川河川敷の利用について
北海道開発局:石狩川下流部水位情報
公園情報:道立真駒内公園(ヒグマ情報など)
真駒内公園事務所
住所:札幌市南区真駒内公園3番1号
(真駒内セキスイハイムスタジアム内)
電話: 011-581-1961