キャンプでの危険回避術【実録】実際に体験したキャンプでのトラブル事例
キャンプを続けていると色々なトラブルに遭遇することがあります。
自分の失敗から学んだ事なら次回から防ぐことは出来ますが、想定外のトラブルは防ぐことが難しいですよね。
そこで、どんなトラブルが発生するかを知っておくことも重要だと考えています。
事前に知っておけば慌てずに危険回避が出来る場合がありますからね。
この記事では私が実際に体験したトラブルやトラブル回避方法について紹介します。
盗難問題
私がキャンプ中に盗難の被害に遭った経験はありませんが、盗難に遭ったというキャンパー数人からお話を伺ったことがあります。
盗難された方に共通していたのは、テントから長時間離れた時に被害に遭ったという事。
中にはテントの入口に鍵を掛けていたけど、やられたという方もいました。
テントに鍵を掛けた事で長時間留守にするという判断をされて、逆効果になるパターンもあるようです。
旅先ではテントを設営してから買い出しやお風呂、観光に出かけることがあります。
テントから長い時間離れる時は以下の防犯対策がおススメです。
①テントの出入口にクツやサンダルを並べる
テントの中で人が寝ているかのように装う。
フライシートを少し開け、クツやサンダルが見えるようにしておくのがポイント。
②テントの前に酒の空き缶を散乱させておく
ビールや酎ハイの空き缶がテントの入口に散乱していると異質な雰囲気が漂います。
テントの中に酔っ払いキャンパーがいるかのような演出をされていた普通のキャンパーさんに教えてもらいました。
③テントに鍵は付けない
テントに鍵が付いていると「人がいない、もしくは しばらく帰ってこない」という事を知らせて逆効果になる場合があります。
鍵を付けたことでテントか切り裂かれるのはイヤですからね。
お隣問題
週末は、どこのキャンプ場も混み合います。
キャンプ場が混むと必然的に隣のテントとの距離が近くなるのでご近所問題が発生します。
その場合、お隣さんが どんな人物かによって居心地が変わってくることがあります。
お隣さんが適度に距離を置いてくれる人、長時間お話してもフィーリングが合う人なら問題ありませんが、中には初心者の方にキャンプのノウハウを教えたがる方がいます。
親切心も度が過ぎるとお節介と呼ばれますからね。
また、「俺は強いんだオーラ」を出している人も付き合いづらいです。
以前、私の隣でキャンプをしていた方は「俺は夜中でも戦えるように眠っている時でもナイフを握っている」とおっしゃってました。
そんな話を聞いたので、夜中にトイレに行く時に隣のテントの前を通るのが怖かったです。
お隣さん対策には以下が効果的です。
①テントを張る前に近くの人に声を掛けてみる
お話をした時にフィーリングの合う人かどうかを見極める。
②ファミリーキャンパーの隣にテントを張る
数家族が集まったグループキャンプの近くではなく1家族なら夜は静かです。
子ども達は日中は騒がしいですが夜は早く眠りますので。
また子供達と遊んでいると稀に夕食のお裾分けを貰える場合があります。
③「キャンプ歴はどのくらい?」に要注意
経験上、このセリフを言う方は お話し好きの方が多いです。
話が長くなるので、孤独の時間を楽しみたい方は別の場所にテントを張る方が良いでしょう。
変質者問題
その昔、南の島にあるキャンプ場で長期間キャンプをしていた時に女性キャンパーから助けを求められた事がありました。
当時、私は旅の資金が底をつきかけていたのでキャンプ場から通いでレストランでアルバイトをしていました。
そして、夜中の0時過ぎにレストランのバイトを終えてキャンプ場に戻って来た時のこと。
私のバイク音で目を冷ました隣人のキャンパーさんとバイト先から持ち帰った美味しい料理を静かに食べていると、遠くの方から一人の女性が近づいてきました。
最初は話し声で迷惑を掛けてしまったのかと思いましたが、話を聞くと違うようです。
どうやら彼女のテントの周囲を長時間ぐるぐると歩き回っていた不審者がいたそうです。
その不審者は彼女のテントのフライシートを開けようとしたらしいのですが、私のバイクの音が聞こえると不審者の足音が消えたそうです。
その後、その女性の方も交えて3人で料理を食べながら夜遅くまで警戒していましたが、何事もなく無事に朝を迎えました。
特に女性の方がソロキャンプする場合は以下の対策が必要ですね。
①ファミリーキャンパーの近くにテントを張る
ファミリーキャンパーなら夜の就寝時間が早いので騒がしくありません。
②誰もいない場所にテントを張らない
他のキャンパーから極端に離れた場所、または死角になる場所にテントを張らない方が良いでしょう。
助けを求めても声が届く場所に誰かいないと気付いてもらえない場合があります。
③夜でも女性用の衣類を干すのは危険かも
変質者はキャンプをしている人ではなく、部外者で夜中にうろついている可能性があるので。
④イザというときの為に防犯ベルを持つ
これが、一番心強いかも。
野生動物問題
キャンプ中に一番遭遇したくない動物は何と言っても「クマ」だと思います。
他にも、イノシシなどの危険な動物はいますが、テントの中で静かにしていれば襲われるリスクは少ないでしょう。
今のところ、キャンプをしていて熊に遭遇したことはありませんが、イノシシ、タヌキ、シカがテントの近くにやって来たことはあります。
それとは別に問題となるのが、コソ泥のノラネコ、カラス、トンビ、キタキツネですね。
特にノラネコには何度も食材を盗られた経験があります。
ノラネコはテントの中にゴミを保管していても臭いで分かるのか、留守の間にインナーテントに登った爪痕が残っていたり、外側から噛みついてテントを穴だらけにされたことがあります。
カラスに盗られた物といえば、「テントの前に置いていたサンダルの片足」「金属製のスプーン」です。
盗られたサンダルはキャンプ場の外で発見したのですが、口ばしで突っつかれて穴だらけになっていました。残念ながらゴミ箱行きとなりました…
トンビには、背後から襲われて手に持っていたアイスクリームを盗られた事があります。
野生動物の対処法は以下になります。
①食材は臭い漏れが少ない袋やバッグに入れる
野生動物に食糧を気付かせないように、臭い漏れが少ないロールトップ式のドライバッグやジップロックにゴミや食料を入れる。
生ゴミの臭いが漏れにくいクーラーボックスがあればテントの外に置いても安心です。
②自炊中は沢山の食材を並べない
ちょっと目を離したスキに食材は盗られます。
特に動きが早いネコとトンビがいる時は食材をテーブルの上に並べないようにします。
③クツやサンダルは隠しておく
北海道以外ではカラスにクツやサンダルを盗られたという話を聞いたことはありませんが、念のために見えない場所に置く方が良いでしょう。
④犬を連れて行く
大抵の野生動物は犬がいると近寄ってきませんので。
天気問題
海沿いにあるキャンプ場では突然の嵐に遭遇することがあります。
その昔、2月の伊豆大島のキャンプ場で過ごした時の事。
見晴らしの良いキャンプ場で夜中に突風&大雨に遭遇し、テントのフレームが2か所も折れてしまいました。
慌ててテントから脱出し、吹きっさらしの炊事棟にマットと寝袋を持って避難する羽目になりました。
冬用のダウンシュラフを雨で濡らしてしまったので気温5度でも寒くて眠れません。 その夜は一睡もできずに朝を迎えたのでした。
そんな経験から、海のそばにあるキャンプ場では以下の事前対策がおススメです。
①雨予報なら嵐にも備える
離島の雨予報では予想以上の嵐になる場合があります。
テントのペグを増し打ちしたり、タープを低くして雨が溜まらないような対策をします。
②風除けのある場所へ移動する
風雨が強くなる可能性がある場合、事前に防風林の近くに移動した方が良いでしょう。
あと、タープは撤収した方が無難です。
③シュラフを濡らさないようにする
雨の日はシュラフカバーを使ってシュラフを濡らさないようにします。
また、着替えは必ず防水バッグに入れておきます。
シュラフが濡れると眠れないだけではなく冬は命取りになりますからね。
④テントを捨てて避難できる準備をする
最悪の事態になる前に、テントを捨てて安全な場所へ避難する勇気も必要です。
貴重品は、まとめてサブバッグに入れていつでも脱出できるように準備します。
最後に
他にも色々とキャンプでのトラブルはあると思いますが、事前に準備するだけでも安心感が違うと思います。
ご参考までに。