価格はプチ贅沢、スープは史上最高級!?「フレンチカップヌードル」3品を食べ比べ
話題のフランスの味を再現した「カップヌードル」3品
今回レビューするのは、「カップヌードル」シリーズから登場した「フレンチカップヌードル」の3品、「フレンチカップヌードル オマール海老のビスク味」「フレンチカップヌードル チキンのシュプレームソース味トリュフ風味」「フレンチカップヌードル 真鯛と帆立のプロヴァンス風ブイヤベース味」。
現在何かと話題のフランスですが、その食は昔から日本人にとっての憧れであり、世界的なイベントを抜きにしても「フレンチカップヌードル」の登場は必然だったのかもしれません。
今回の3品は定価税別259円となっており、通常の「カップヌードル」の定価236円に比べて23円ほど高価。ただ、パッケージでは「カプヌ史上最高級スープ」を謳っているため、それが本当なら今回の価格差なんてあってないものでしょうね。
「フレンチカップヌードル オマール海老のビスク味」
まずは「フレンチカップヌードル オマール海老のビスク味」。「ビスク」は甲殻類とクリームを合わせた濃厚なスープです。フランス料理で海鮮を使ったスープには「ブイヤベース」もありますが、「ビスク」は裏ごしした甲殻類を使用し、より濃厚な傾向にあるようです。
海老の味が濃いビスク味のスープに、少し太めの「カップヌードル」の油揚げ麺と、トマトキューブ、海老風ボールが合わせられています。「カップヌードル」としては具が少なめでしょうか。
スープは濃厚な海老の味と玉ねぎやトマトなどの野菜の旨みが感じられます。海老が濃くてリッチな味で、「史上最高級スープ」と謳うのも頷けました。また、玉ねぎなどの野菜で少しドロドロしたポタージュ風になっており、これも濃厚感に拍車をかけています。
一方で、他社のスープ商品で見られるビスクに比べてクリーム感があまりなく、海老の濃さが際立っていました。以前に出ていたことがあるビスク味の「カップヌードル」もクリームより海老が強力だったので、これが「カップヌードル」チームに伝わる秘伝のレシピなのかもしれません。
具はトマトキューブと海老風味ボール。トマトキューブは「カップヌードル チリトマトヌードル」などでおなじみで、スープのトマト味とともにトマトのコクや酸味を加えていました。
海老のビスクなので「カップヌードル」で謎肉とともに大量に入っているあの海老が入っているのかと思いきや、今回はエビ風ボールで海老は入っていませんでした。今回最高級を謳っているのはスープだけなので、具にはコストを割けなかったのかもしれませんね。
「フレンチカップヌードル チキンのシュプレームソース味トリュフ風味」
続いては「フレンチカップヌードル チキンのシュプレームソース味トリュフ風味」。「シュプレームソース」をあまり聞き慣れませんが、調べてみたところ、シュプレームは英語のシュプリームで、「至高の」という意味。チキンベースのクリームスープのことを至高のスープという意味で「シュプレームソース」と呼ぶそうです。「至高」なソースなのにさらにトリュフ風味まで加わっています。
トリュフ風味を加えたクリームスープに中細で縮れのついた「カップヌードル」らしい油揚げ麺と、鶏肉主体の白謎肉、マッシュルーム、ニンジン、インゲンが合わせられています。
スープは鶏の旨みが強いクリームベースで、別添オイルでトリュフの香りを加えています。鶏とクリーム感が濃厚で、とろみがさらに濃厚さを強調。フランス版の「鶏白湯」とでもいいましょうか。チーズのコクもほんのり感じられ、スープにさらに厚みを加えていました。
別添オイルのトリュフの香りは強くて華やかですが、クリームや鶏の旨みを損ねているわけではなく、むしろお互いを活かしています。オイルにはバターっぽい風味もつけられていて、トリュフとクリームスープをうまく繋いでいるように感じました。
具は、白謎肉、マッシュルーム、ニンジン、インゲン。「カップヌードル」らしくたくさん入っており、特に鶏肉主体の白謎肉がたくさん入っています。スープのとろみが強くてお腹にたまる上に具もたくさん入っているので、食べ応え十分でした。
「フレンチカップヌードル 真鯛と帆立のプロヴァンス風ブイヤベース味」
3つめは、「フレンチカップヌードル 真鯛と帆立のプロヴァンス風ブイヤベース味」。プロヴァンスはフランス南東部の地中海に面した地方で、プロヴァンス料理ではトマトやニンニクが多く使われているとのこと。「ブイヤベース」は世界三大スープにも数えられるプロヴァンス地方マルセイユの名物料理で、海鮮を用いたスープとしておなじみです。
ブイヤベース風のスープに中細で縮れのついた「カップヌードル」の油揚げ麺と、海老やいか、トマトキューブ、キャベツなどの組み合わせ。具の彩りや賑やかさが目立ちます
スープは海鮮風味にトマトの酸味が感じられるブイヤベース風。商品名では真鯛や帆立がピックアップされていますが、それらより海老が目立っている印象。別添のオイルには、かに、海老、帆立、いかが入っており、こちらでも海老の風味が強く感じられました。
他2品がとろみの強いこってり系スープなのに比べ、こちらのスープはサラッとしていますが、海鮮だしの厚みが感じられるのが特徴的でした。カップ麺ながらかなり濃いブイヤベースで、確かに「史上最高級スープ」と謳うのもわかります。
具は、海老、いか、トマトキューブ、キャベツ。「カップヌードル」と「シーフードヌードル」と「チリトマトヌードル」を選りすぐったようなメンバーですが、鮮やかで確かに地中海っぽいです。全部いずれかのカップヌードルで見たことある具なのに、組み合わせると海風漂う陽気な空気が伝わってきました。
価格設定が絶妙
今話題のフランスの味をカップヌードルが再現した「フレンチカップヌードル」3品でしたが、3品ともすべて特徴がハッキリしていて食べ応えも十分。
「カプヌ史上最高級スープ」と謳うスープはどれも贅沢気分を味わえ、それでいて価格設定はいつもより23円高いだけに留められており、特にスーパーでは200円を切る場合もありました。この価格設定なら喜んで何度も飛びつきたいです。