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「余裕ができたら片づけます」という人に余裕がある時は来なかった…。片づけをつい後回しにしてしまう人へ

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

「余裕ができたら片づけを始めたいです。」という言葉をよく聞きます。

そしてその言葉と同じくらいに「いつまでたっても片づける余裕ができる日は来ませんでした」と言われることもあります。

こうなった原因は、片づけを後回しにしたからです。

どうしても後回しにされがちな「片づけ」

「片づけ」ってどうしても後回しにされがちです。そしていつも後回しにしていると残念ながら「余裕がある日」はやってきません。

「この忙しさのピークが終わったら片づけよう」と思っていても、今の忙しさを乗り越えたらまたすぐ次の忙しさの山がやってきます。

実際に片づけるには、考えて手を動かす必要があります。まずは不要なモノを空間から取り除かないといけないのですが、それをせずにいるから忙しい余裕のない日々は変わらないのです。

片づけないとどうなるかは職場で考えるとわかりやすい

片づけは時間ができたらではなく、初めから片づけの時間を確保し確実に行動することで、今まで何かに奪われてた時間が短縮され余裕が生まれます。

これは職場で考えるととてもわかりやすいです。

例えば、社員で共有する文具を使った人が自分の机の引き出しに入れ私物化したらどうでしょう。

次に使う人が困り、それを探す手間が生じます。(ムダな時間発生)

見つからないままだと困るから新たに購入するかもしれません。(ムダな経費が発生)

元にあった場所から誰かが持ち出しているため、元にあった場所は空きスペースになっています。誰かが何か違うモノをしまうこともあるでしょう。

そうなれば決めたルールもめちゃくちゃです。効率も悪くなり、物事がスムーズに進まずイライラすることもあるでしょう。お客様を待たせることもあるかもしれません。それが信用を失うことにもつながります。

だから、職場において片づけは、余裕があったときにするものではなく、業務の一環です。片づけをすることで、業務が滞りなく進み、社員間の連携もうまくいき、お客様に喜んでいただけ成果が発生するのです。

これは職場だけではなく家庭でも同じことが言えます。

片づけができていることで、探し物などにムダな時間をとられることなく、探し物が原因のケンカも起こりません。家族がそれぞれのことをスムーズに行うことができます。時間や心に余裕が生まれ家族にに優しく接することができたり、自分の時間をとることができるのです。

「片づけ」なんてする余裕がない人こそ「片づけ」を

仕事、家事、子育て、介護など様々なことをこなしていると「片づけ」なんてする余裕ない!と思うでしょうが

何かをするのにかかる時間を短縮し、今すでに手にしている時間をより充実させることができるのはやはり「片づけ」です。

片づけをしているのに、毎日なんだかドタバタしているという人は、ちょっと片づけてみただけなのかもしれません。

片づけは職場では業務の一環であるように、家庭では家の中のことがスムーズに進むために欠かせないことです。残念ながらちょっとやって終わることではないのです。モノを所有する限り続くことなのです。

だからまずは、どこに何をしまおうかと「収納」を考えることよりも「不要なモノを手放す」ことに集中してほしいと思います。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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