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えぇ!高校生のふりかけ?? 知れば知るほど「移住したくなる」魅力ある地域が存在した!

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。

今回は神奈川県相模原市緑区、旧藤野町(藤野地域)の取り組みが面白いと聞き、「森ラボ(森のイノベーションラボFUJINO)」に訪問してみました。

藤野地域と言えば、都心に一番近い里山といわれ、移住先として関東で最も注目が集まっているエリアの一つ。

森ラボ3Fからみる「緑のラブレター」
森ラボ3Fからみる「緑のラブレター」

古くは甲州街道の宿場町として栄え、また芸術家などの「人」の誘致にいち早く動き、地元住民と調和した地域活性で知られるトコロ。

現在も300人ほどの芸術家がアトリエを構えて活動し、中央自動車道から見える「緑のラブレター」をはじめとする ”芸術の道” は有名ですね。

アート作品の一つ「緑のラブレター」
アート作品の一つ「緑のラブレター」

さて、そんな藤野地域に来ると…

自然豊かで空気は澄み、ゆったりとした時間が流れ、ホッとした心地になります。都心から約1時間でこのような場所があるのはホント驚かされます。

いわゆる田舎ではあるけど…

一般的にイメージされる田舎とココは明らかに何かが違うのです。ここに住む人々には活気があり、明るく、イキイキし、どこか垢抜けている。そんな印象を受けます。

それは移住者が増えてるから?でも…なぜ増えるのだろうか??

なぜ…?謎は深まる。

色々とお話を聞く機会があり、耳を傾けていると…、当たり前のように話している中に「それ凄いんじゃないの?」ってヒントがチラホラと。

例えば、この藤野地域では現代社会の課題に対し「生活者の視点に立ったサービス」や「商品を生み出す活動」を住民が生活する場で実践することを実行しているという。

その施策は、農業再生や駅前の活性化など多岐に渡るのだとか。

んー。分かるようで分かりにくい。

そこで登場したのが、高校3年生の 高橋かのん さんです。

彼女は生産農家が直面する課題を解決すべく、新商品を生み出す行動を起こした一人。そして余剰野菜に価値をつける加工食品として「ふりかけ」を考案したのです。

その名もズバリ「野菜を労わる高校生の ふりかけ」と言います。

高橋さんにお話を聞くと…

この商品企画のキッカケは、中学3年生の時に参加した農業実習だったそう。

その時、高橋さんが目にしたのは野菜の大きさによって(規格サイズ外はB級品となるので)値段が半額になってしまうという驚きの事実。

味も品質も変わらないのに、規格より少し小さいだけで、価値が下がるなんて…と。

もはや驚きを越えて、衝撃だったという。

高橋かのん さん
高橋かのん さん

そして、地域の生産者や事業者と意見交換をし、アイデアを出し合い、幾多の時間を重ねた結果、「乾燥野菜を使用したふりかけ」が完成したのだとか。

B級品となってしまった余剰野菜を加工すれば、「A級品と同じ価値がつけられるのではないか」という想いは、製品として具体的な成果を生み出したのです。

スゴイ…ですよね。

ちなみに…

この乾燥野菜をふんだんに使用した商品(ふりかけ)は9月18日(日)発売から開始されます。価格は550円(税込) です。

購入は「藤野倶楽部・百笑の台所」など、藤野地域内から順次スタート予定とのこと。

製品の裏を見ると、商品開発の経緯が書かれています。

原材料は…

小松菜、胡麻、もろみ、津久井大豆、青のり、人参、キャベツ、大根葉、鰹節、昆布、いりこ、食塩

とっても健康的な「ふりかけ」である事が分かりますね。

白ごはんにフリフリして食べてみると…

口の中は「ザ!野菜」といった感じ。「これは小松菜の…胡麻だ、あっ!もろみ?」と素材の一つ一つが浮かび上がって来る食感がとっても良い。

たっぷりかけると、より美味しい。

ただハッキリ言えば、この「ふりかけ」より美味しい商品は世の中に数えきれないほどあるでしょう。しかし、ここまで手作り感あって愛の詰まった「ふりかけ」にはそう簡単に出会えるものではありません。とっても贅沢です。

ちなみに、今回は素直にご飯にふりかけ食べてみましたが、パスタやラーメンなどに加え、味をアレンジしても面白そうかと。

乾燥野菜のふりかけ、可能性は無限大かもしれません。

最後に…

今回訪問したのは神奈川県相模原市緑区の藤野地域。「都心に一番近い里山」と言われ、移住先として人気が高まっているエリアの一つ。

移住と言えば田舎暮らし的なイメージがありますよね。実は今回私が藤野地域に興味を持ったのは、「西の神山、東の藤野」という言葉を聞いたことがあったから。

西の神山とは徳島県の神山町のこと。数年前に神山町を取材させて頂いた際、山奥で田舎だけど、活気があって、IT企業が集っていたことに驚いたのを思い出します。地元の方から「大阪より、この町の方が電波状況いいと思うよ」と笑いながら言われたのも衝撃でした。

東の藤野…一体どんな地域なんだろう。

今回の訪問では、そんな興味が強くあったのです。来てみると、自然豊かで、そこで生活している人々の内には秘める活気があって、神山町に似た雰囲気がありました。

記事内では高校生が考案した「ふりかけ」の例を紹介しましたが、それを実現させた高橋さんは言うまでもなく凄いけど、その土俵を作っている地域の政策も素晴らしいと感じました。

若者が自主性を持ち、のびのび育つ環境が整ている地は、やっぱり活気づく。

藤野地域は、移住先として人気が高まっていると聞きますが、ただ自然が豊か、ただ都心から1時間ほどで便利、それだけではないようです。

人々が、この地に移って来る理由は、もっと根っこにあるようです。

森のイノベーションラボFUJINO(森ラボ)​
住所:神奈川県相模原市緑区小渕2012
公式サイト(外部リンク)
農産物商品開発プロジェクトに関して(外部リンク)
地図(外部リンク)
取材協力:相模原市総合メディア戦略推進課
取材協力:森のイノベーションラボFUJINOさん、高橋かのんさん

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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