史上初。1試合に2度の「1イニング9球で3三振」。投手は違い、打者3人は同じ
6月15日、ミシガン州デトロイトのコメリカ・パークでは、デトロイト・タイガースの野手3人がマウンドに上がった。それについては、「敗戦処理の方程式!? 野手3人が登板し、それぞれ1イニングを投げて試合を終わらせる」で書いた。
同じ日に、テキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドでは、チームメイトの投手2人、ヒューストン・アストロズのルイス・ガルシアとフィル・メイトンが「イマキュレイト・イニング」を達成した。1イニングに9球を投げ、3三振を奪った。ガルシアは2回裏、メイトンは7回裏だ。
ベースボール・アルマナックによると、ナ・リーグとア・リーグで達成されたイマキュレイト・イニングは100度以上を数える。だが、これまでに、同じ試合はなかった。
投球を受けたのは、どちらもマーティン・マルドナードだ。三振を喫した打者も同じ。テキサス・レンジャーズの3人、6番のナサニエル・ロウ、7番のイジーキル・デュラン、8番のブラッド・ミラーが、3球三振に仕留められた。ちなみに、彼らがこの試合で喫した三振は、他に皆無だ。ロウから始まったイニングも、他にはなかった。
ガルシアとメイトンは、2人とも、初めてのイマキュレイト・イニングだ。ロウとデュランとミラーも、打者の一人になるのは、今回が初と2度目。マルドナードは、これまでマスクをかぶっていたことはなかったが、2019年6月5日の8回裏に、クリス・セール(ボストン・レッドソックス)が2度目のイマキュレイト・イニングを達成した時(「1シーズン2度の「イマキュレイト・イニング」は史上2人目。30日以内に2度は初めて」)、カンザスシティ・ロイヤルズのチームメイト2人に続いて三振を喫した。