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【K-POP】一昔前は映画のようなスケールだった!豪華有名俳優も出演した伝説のMVをご紹介

西嶋広美翻訳者(韓国語)/フリーライター

最近のK-POPのミュージックビデオ(MV)を見て、どのような感想をお持ちでしょうか。

ポップで色鮮やかな背景のなかで、アイドルが一糸乱れぬパフォーマンスをし見る者を魅了する、ストーリー性よりもインパクトのある映像美と華やかさ、ときにはカッコよさを強調する、そんなイメージではないでしょうか。

私(筆者)自身が、そのような印象を持っていて、それはそれでとても好きなのですが、一昔(20年ほど)前のMVは現在のそれとはスタイルがかなり違っていました。今回は私が特に忘れられないMVを2曲、ご紹介したいと思います。

■20年前のMVの特徴

当時のMVの特徴はドラマ仕立てで、歌唱シーンが少ない印象です。

-ストーリーにパターンがあった-
カップルが登場するが、いつの間にか三角関係になる
突然、予期せぬ事故が起き記憶喪失に
激しくけんかするシーンがある
病院、または救急車が登場する
大雨が降る など

韓流ドラマや映画をギュッとまとめたようなストーリー展開が基本でした。あわせて、人気歌手のMVに出演することが、俳優の登竜門とされていた時代でもありました。

世界的にK-POPアイドルの人気が高まったころから徐々に、MVのスタイルがいまのかたちへと変化していったと記憶しています。(もちろん、いろいろなかたちはありますが……)

現在は、MVが楽曲やアーティストのプロモーションにも大きくつながるので、ティザー映像からChoreography ver.といった多様なパターンを駆使して作られているようですね。

■超豪華俳優陣が出演していた伝説のMV

~チョ・ソンモ「アシナヨ(知っていますか)」(2000)~

(公式より)

ベトナム戦争を描いた重い内容なのですが、映画のようなスケールで見応えがあります。長さも約10分に及ぶので、ショートフィルムといえるのではないでしょうか。歌手チョ・ソンモさん本人、俳優のホ・ジュノさん、シン・ミナさんらが出演しています。(歌い始めは映像開始から3分13秒後です)

いまでも語り継がれるMVで、楽曲自体もミリオンセラーとなりました。当時あったMnetミュージックフェスティバルでは監督賞、バラード部門賞、最優秀作品賞に輝いたそうです。

~WAX「Please」(2002)~

(公式より)

当時、韓国で大人気だった女性歌手WAXさんの作品です。韓国映画「オールド・ボーイ」(2003/パク・チャヌク監督)のヒロイン(ミド役)、カン・ヘジョンさんが無名のころに出演していました。70年代を背景に、相手役のキム・ナムジンさんとラブストーリーを描いています。

こうした一昔前のMVを見て、そのころを思い出す感覚は、映画と同じなのかもしれません。こういうMVも趣がありませんか?

翻訳者(韓国語)/フリーライター

小学生の頃から韓国が大好き!“韓国歴”は30年以上。神田外語大学韓国語学科卒(在学中「韓国外国語大学校」に交換留学)。大学卒業後は約18年間に渡り、韓流ポータルサイトのニュース記事(芸能・政治・経済・社会・スポーツ・北朝鮮)翻訳&コンテンツ企画業務に従事。インタビューや取材記事なども多数執筆。現在はフリーランスの翻訳者&執筆家(writer)として活動しています。

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