アトレティコとグリーズマンの「偽トップ下」システムを考察する。
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指揮官が絶大な信頼を置く選手というのが、いる。
アトレティコ・マドリーにおけるアントワーヌ・グリーズマンが、それだ。ディエゴ・シメオネ監督をして「素晴らしく、何か特別なモノを持っている選手」と評するプレーヤーは、現在、アトレティコで欠かせないピースになっている。
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「グリーズマンはハードワークを厭わない。それでいて、チームが労力を必要としているところを理解しようとしている」
これまた、シメオネ監督の言葉である。
■神出鬼没なプレーヤー
シメオネ・アトレティコでのグリーズマンの存在感は、日に日に増している。スペイン語で言うところのomnipresente(オムニプレセンテ)。「どこにもでいる」という意味だ。
そう、グリーズマンは、ピッチ上のどこにでもいる。
まずはアトレティコのビルドアップの場面だ。アトレティコのビルドアップは、左右非対称の形でボールが前進させられる。
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