神楽坂の路地裏に並ぶ、まんまる「おはぎ」爽やかな大葉入りの糯米は、ほんのり大人な和の味わい
神楽坂といえば、高級かつ知る人ぞ知る名店のような、ちょっと背伸びしたレストランや割烹のイメージが強いのではないでしょうか。
確かに神楽坂から牛込神楽坂といった飯田橋方面にはそういった瀟洒なレストランも点在しておりますが、今回ご紹介するお店は反対側の江戸川橋方面。どちらかというと、神楽坂のカジュアルかつアットホームな雰囲気を感じられるエリアです。
そんな神楽坂の路地裏にひっそりと佇む、シンプルながらもどこか温かみを感じられるお店「おはぎと大福」さん。いい塩梅に年季の入った集合住宅が立ち並ぶ住宅地ですが、電信柱に案内が書いてあるので安心です。
店先には常時6種類前後のおはぎが並びます。お店に入った瞬間、きなこやごまの薫香にお腹の虫が活発に…
今回は日替わりを含め、6種類のおはぎをご紹介します。
半殺しよりもやや粒感を残しつつ、空気を抱いたような軽やかな糯米。刻んだ青じそが混ぜこまれており、このままでも十分美味しいおにぎりといいますが、おこわになりそうです。やや大人な風味。
しずる感豊かな粒餡や、ぽってりと練り上げられながらも誇張されすぎない甘味のこし餡も美味しいのですが、私はきなこと落花生がお気に入り。
きなこがたっぷりとまぶされているぶん、中に包まれている保水性の高い粒餡と調和がとれた口当たりに。小豆の皮の食感もまた旨味のエッセンス。
落花生は香ばしさは勿論なのですが、白餡の甘味を青じそがぐっと引き上げてくれ、落花生のまろやかな脂質をより上品な風味へと格上げ。
日替わりの玄米茶は、香ばしさがダイレクトに伝わるのですが、青じその効果なのかとてもフルーティーなお茶の風味に変化。日替わりでなければリピート確実です。
体に染みわたるような優しい味わいに癒されるのも納得のおはぎのお日保ちは当日中です。お昼に2個、おやつに2個、夜に2個であっという間に無くなりますね(私だけ?)
軒先に椅子のご用意もあるので、待ちきれないという方はいただくのも一つの手ですよ。
<おぎと大福・神楽坂本店>
公式サイト(外部リンク)
東京都新宿区天神町35 谷井アパート1F
03-6457-5725
10時~17時(売り切れ次第終了)
定休日 水曜日
東京メトロ東西線「神楽坂」駅矢来口より徒歩3分