賢いクライアントになるために、カウンセリングに行く前に準備していったほうがいいこと3選。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「賢いクライアントになるために、カウンセリングに行く前に準備していったほうがいいこと3選」というお話をしたいと思います。
1.主体的な気持ちでカウンセリングに臨む。
カウンセリングは、歯医者とは違います。黙って口を開けていれば、治療が終わるということはありません。
カウンセリングは、整体とは違います。黙って寝転んでいれば、施術が終わるということはありません。
カウンセリングは、占いとは違います。黙って座ればピタリと当たるとか、生年月日さえ伝えれば、何か教えてくれるということはありません。
カウンセリングでは、主体性を持って、自分のことを理解してもらおうという姿勢で話すことが大切です。これは、「上手に話さなければダメだ」という意味ではありません。「自分の、ゴチャゴチャした頭の中を整理したい」という理由でご来室されても結構です。
大切なのは、主体性です。「自分が主なんだ。カウンセラーは従なんだ。頑張るのは私、そして、そんな私を助けてくれるのがカウンセラーなんだ」という認識が大切です。大丈夫です。カウンセラーは百戦錬磨の達人です。きっとあなたの役に立つ動きをしてくれることでしょう。
大切なのは、「カウンセラーに丸投げ」という態度は取らない…ということです。カウンセラーも「クライアントに丸投げ」という態度は決して取りませんので、このあたりは、お互いに協力して、頑張って、それでいて肩の力を抜いて、問題に取り組んでいきましょう。
2.お薬手帳を持っていく。
カウンセリングに行く際は、お薬手帳を持っていくと良いでしょう。私はいつも、クライアントを話をひととおり聴き終えたあと、お薬手帳を見せてもらうようしています。すると今、クライアントがどのような薬をどのくらいの頻度でどのくらい飲んでいて、その薬がクライアントにどのような影響を与えているか? 知ることが出来ます。すると、いろいろなことがわかります。そう、クライアントをよく深く理解することが出来る…ということです。たとえば、クライアントがメンタルクリニックへ行って、抗うつ剤を飲んでいるのであれば、「ああ、目のまえのクライアントの主治医は、彼女のことをうつ病だと思っている可能性が高いなあ」等々です。
私は、クライアントの話を聴いていて、あまりにもクライアントの飲んでいる薬が、今のクライアントの役に立ってないなぁと思う場合は、やんわりとクライアントに助言いたします。「○○さん、今日私に話してくれたこの部分を、今度クリニックにへ行った時に、お医者さんに強調して伝えてみてくれますか? そうしたらきっと薬が変わりますから…。そうしたら〇〇さんは、今よりもっと、うんと楽になりますよ」等々。
そういう意味から言っても、クライアントは、カウンセリングに行く際は、精神医学やお薬に詳しいカウンセラーの元を訪ねたほうが賢明です。
3.メモ帳を持っていく。
メモは、クラアインとによって全然違います。私の言ったことを、全くメモさえも取らないクライアントもいれば、要点を数行書くクライアントもいれば、何十ページもメモを書くクライアントもいらっしゃいます。
メモ帳を持って話をすれば、カウンセラーが「いざ、ここが大事」という話をしたとき、それをメモすることが出来ます。そして、そのメモは、あなたがカウンセリングルームを出たあとも、ずっとあなたの助け・力になってくれるでしょう。逆にメモを1行も取らなければ、カウンセラーから何を言われたかさえ、忘れてしまう可能性が大となります。
大切なことは、「要点を書く」ということです。カウンセラーが「今から言うことは、とても大切なことなので、メモしてください」ということを書くことです。
中には、カウンセラーである私が言ったことを全て書き写そうとされる方がいますが、そんなことをしたら、あとからどの部分が重要で大切なことだったか? わからなくなってしまうので、そのような行為は避けたほうが賢明です。
あと、カウンセリング料は、忘れずに持っていってあげてくださいね。もっとも最近は、事前振り込みの所がたくさんありますけどね。
あと、カウンセリングルームの所在地を、ホームページなどでをよく確認して、「何時に家を出たら、何時ごろカウンセリングルームに到着するか?」確認してから家を出るようにしましょう。カウンセリングルームは、個人で借りているマンションンの一室であることがほとんどです。病院などと違って、待合室がないことが多いので、約束の時間ちょうどに行ってあげると、カウンセラーは本当に助かります。
以上、今日は、「賢いクライアントになるために、カウンセリングに行く前に準備していったほうがいいこと3選」というお話をさせていただきました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。