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【手帳の考え方】メモは1ページ1案件!必ずタイトルと日付を入れよう。そして独立した面の連続と考えよう

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 長年メモ帳や手帳を使ってメモをとっている人が必ずやっている事があります。
 それは、以下の2つのことです。

 まず、1つの面には1つの情報を記入すること。
 もうひとつは、メモした面にタイトルと日付を入れることです。

 これらは、検索性が確保しにくい紙の記録媒体における、検索性を保持するためのポイントです。まず、情報と面の単位を統一する。そして、なにが書いてあるのか。いつの情報なのか。これらをはっきりさせる。
 たったこれだけと言えばこれだけですが、これらを守ることで、以下のメリットが生まれます。

タイトルは検索性を高める

 まず、その面に何が書いてあるのかがすぐわかるようになる。

 ノートの1つの面にいくつもの種類の情報が混在していると、情報の再利用が困難になります。まず何が書いてあるか全部読み返さないといけないからです。

 そこで、ページ全体のタイトル(テーマ)を書くわけです。
 するとそのページには何が書いてあるかが一目でわかるわけです。
 デジタルデータにおけるファイル名に相当するものだと言えば伝わるでしょうか。 

日付で情報の鮮度が分かる

 そして日付です。これは2023/08/07と書いてもいいです。私は西暦の下2桁+月+日の合計六桁で書いてしまいます。つまり230807のような表記ですね。

 日付が書いてあることでいつ書いたのかがわかります。また、情報の鮮度もわかります。その時点で、どんなことがあったのか、また何をどう考えたのかが分かるわけです。

 これをずっと続けることで、同じテーマに関する情報や考え方を時系列で見比べることができるようになります。

ノートやメモ帳は独立した面の連続として考える

 テクニックというより考え方として知っておきたいのは以下の事です。すなわち、ノートやメモ帳は面の連続したものだと考えることです。

 ノートやメモ帳は、ページをめくることで連続的に情報を記入出来ます。

 もっともわかりやすい例は日記帳としての利用でしょう。この場合はページをめくると時間が経過する感じです。

 そして情報整理に利用するノートは、ちょっと違う考え方をします。

 すなわち、見開きの面はそれぞれが独立しているものとみなします。

 そのことで、綴じられたページのそれぞれの面に、別々の情報を記入・保存できるようになるのです。

 ノートには、それ自体が特定の情報を1つしか保存できないような印象があると思います。ですが、それは小中学校時代の使い方の名残に過ぎません。
 別々の面として扱うことでいろいろな情報が保存できるのです。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。その他『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も行う。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。自ら作詞作曲して手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。新曲「一般男性」も発表し、新知財プロジェクトも発表。人呼んで言葉のイノベーター。

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