「美味しい唐揚げ」←「2度揚げが必要?」料理人の回答に…『早く教えて欲しかった!』
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さんは「唐揚げ」好きですか?あ、これは聞くまでも無かったですね!
では、この質問はどうでしょうか、唐揚げに「レモン」は必須ですか?
『唐揚げにはやっぱりレモンでしょ!』と『いや、いらないでしょ!』の両者に分かれると思います。あ、私ですか?私は前者のレモン必須派です。
なぜなら…唐揚げにレモンをかけると、コラーゲンの生成を助けてくれるから!さらに固まりやすい動物性脂肪の悪玉菌を抑えて消化を促す効果も期待できます。そうなんです、美味しいだけでなく体にも嬉しい効果が期待できるのです。なんか、レモン必須派への怪しい勧誘みたいになってしまいました(笑)
唐揚げという料理は一見簡単に見えますが、難しい料理だと私は思います。皆さんの思う美味しい唐揚げにはどのような特徴がありますか?おそらく9割の方は…外はカリッと、中はジューシーな唐揚げが美味しいと感じるのではないでしょうか?
外はカリッと、中はジューシーと呼ばれる美味しい唐揚げにはある秘密があります。それが「2度揚げ」です。一度くらいは、二度揚げというワードを聞いたことがあるのではないでしょうか?でも、二度揚げが美味しいと言われる理由をあなたは答えれますか?
美味しい唐揚げには「余熱」が必須
外はカリッと、中はジューシーな唐揚げは「余熱」を上手に活用しています。鶏肉には『カンピロバクター』という食中毒菌の危険性があります。このカンピロバクターを死滅させるには、65度以上で加熱を1〜2分間する必要があります。つまり、牛肉とは違い、鶏肉はしっかりと火を入れる必要があるのです。
しかし、鶏肉は加熱をし過ぎるとパサつきます。唐揚げを「1度揚げ」で中までしっかりと火を入れようとすると、外側のお肉の温度が上がり過ぎて結果パサついた唐揚げが出来てしまいます。そうならない為にも「余熱」を使うのです。
2度揚げ=余熱の活用
余熱を活用するには、「2度揚げ」という手法を行う必要があります。
まず、約150度の油で表面がきつね色になるまで揚げます。ここで大事なのは、中まで火を通さないことです。そして、1度取り出します。表面の高い温度をゆっくりと中心に伝えていきます。また、火入れというのは時間をかけるほど、筋繊維の収縮も抑えられるので、より柔らかくなります。休ませる目安時間は5分程。5分経つと、お肉の水分が衣に滲みでます。つまり、ベチャとした衣の状態です。
そこでもう1度、今度は180度の油で短時間揚げます。こうすることで一気に表面の水分を蒸発させて、カリッとした食感になります。
最初はおそらく揚げすぎたり、中がまだ生だったりする失敗をするかもしれませんが、2〜3回揚げていくうちに感覚が掴めるようになるので、安心してください!
2度揚げをしない食材
ここまで、2度揚げの素晴らしさを語りましたが…実は全部に食材に当てはまる訳ではありません!例えば…「イカ」「エビ」「白身」「薄い食材」などは2度揚げをする必要がありません。こういった食材たちというのは、すぐに火が入ります。逆に2度揚げをすると、水分が全て抜けきって、カラッカラな仕上がりになります。
一方で「冷凍食品」の場合は2度揚げをしてもOKです!冷凍食品を揚げる場合は、必ず凍ったままあげて下さいね。半溶けの状態で揚げると…衣に水分がしみ込んでしまい、カリッと揚がらなくなります!!
まとめ
- 美味しい唐揚げは「2度揚げ」をしている。
- 2度揚げは「余熱」の活用。
- 150度→5分休憩→180度のイメージ。
- 冷凍食品は2度揚げをする
- 「イカ」「エビ」「白身」「薄い食材」は2度揚げをしなくていい
- 冷凍食品は凍ったまま揚げる
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「デコポン」と「不知火」の違いを「X」で分かりやすく解説しているので良かったら、見てみて下さい!