ゴールデンウィークに飲食店で食べる? 利用者が知っておきたい「ある4つ」のこと
2024年のゴールデンウィークは大型連休も可能
2024年のゴールデンウィークも後半を迎えました。
今年は、4月27日から29日までの3日間と、5月3日から6日までの4日間が休日です。もしも、4月30日から5月2日の3日間を休暇にすることができれば、10日間という大型連休になります。
物価高や円安の影響を受けて、国内旅行や国外旅行はそこまで好調とはいえません。近場の国内旅行が人気ということですが、自宅でのんびり過ごしたり、近所の飲食店へ食べに行ったり、少し足を伸ばしてファインダイニングに訪れたりする方もいるでしょう。
ゴールデンウィークにしたいことで「外食」が1位
大手グルメサイトのぐるなびが、20代~60代のぐるなび会員1,300人に対して行った調査があります。
・【ぐるなびリサーチ部】“ゴールデンウィークの過ごし方”に関する調査/株式会社ぐるなび
ゴールデンウィークにしたいことは「外食」が36.0%で1位となっており、同じく1位であった昨年の32.2%を上回りました。外食の相手は「家族」が77.8%、「友人、知人」が40.2%、「恋人」が14.1%、「1人で」が12.2%。さらには、平均予算は6,250円で、昨年より200円以上も増えています。
これらの調査を鑑みれば、ゴールデンウィークに飲食店が賑わうことは確実です。
多くの方に飲食店で楽しく過ごしてもらいたいですが、飲食店を利用する際には是非とも知っていただきたい4つのことがあります。
人材不足
コロナ禍で飲食店から多くのスタッフが離職しました。飲食業界の状況がよくなっても、辞めてしまったスタッフは既に他の仕事に就いているので、簡単には戻ってきません。コロナ禍で経営していくために、最少人数のスタッフで運営している飲食店も多いです。
ゴールデンウィークになると、帰省したり、旅行に行ったりするスタッフもいるでしょう。一時的に客が増えるので、どの飲食店もスタッフを募集し、ますます人材の奪い合いとなります。
オフィス街の飲み屋などは別として、ゴールデンウィークは繁忙期なので人材が不足する時期です。コロナ禍後でも人が戻らず、深刻な人材不足に陥っている飲食店はやりくりが大変になっています。
子連れ客
先の調査にもあったように、ゴールデンウィークには家族での飲食店利用が増えることが予想されます。カジュアルダイニングだけではなく、ファインダイニングでも同じです。ファインダイニングでも、個室であれば子連れで利用できます。
家族で素晴らしい食体験をすることには大賛成です。子どもたちにとっても貴重な体験となり、食育にもつながるので、是非とも子連れで利用してもらいたいと思います。
ただ、子どもの客には、通常とは異なるオペレーションが必要。大人とは別の料理をつくったり、同じ料理であっても味付けやボリュームを変えたり、子ども用のテーブルウェアを用意したりしなければなりません。
子連れ客に対して、スタッフの負荷が高まります。
新規客
ゴールデンウィークには、普段よりも多くの新規客が訪れる可能性が高いです。新しい顧客を開拓できるので、飲食店にとってチャンスであることは間違いありません。
ただ、初めての客が多いと、お勧めメニューやドリンク、システムやコースをより丁寧に説明したり、トイレの場所や営業時間を訊かれたりすることが増えます。
新規客が増えるのは喜ばしいですが、ここでも飲食店は普段よりも手間がかかってしまうのです。
メニューの変化
ゴールデンウィークでは、仕入先や配送業者の営業日や営業時間が変更になったり、仕入れ値や配送料金が高くなったりすることがあります。
飲食店は通常時とは違い、イレギュラーな仕入れや使える在庫でメニューを構成しなければなりません。需要を予測しながら発注しなければなりませんが、大型連休なので先を見通すことは難しいです。
そのため、通常とは異なるメニューが提供されることがありますが、スタッフが急な変化に対応することはもちろんのこと、客がこのシチュエーションを許容し、いかに楽しめるかが鍵となっています。
心に余裕をもって楽しんでもらいたい
ゴールデンウィークの飲食店は、ただでさえ人材が不足している上に食材のコントロールが難しいです。それにもかかわらず、多くの客が訪れ、子連れ客や新規客も増えるので、非常に大変なことは想像できます。
親族や友人と交流して絆を深めるため、ゴールデンウィークに飲食店を訪れる人もいるでしょう。そういった場合にはなおさら、飲食店の事情を知ることによって、スタッフのオペレーションが滞ったりしても、心に余裕をもって食事を楽しんでいただけると幸いです。