鳩サブレーだけじゃない!豊島屋さんの縁起物「小鳩豆楽」はお土産にもぴったりな低カロリーのお干菓子
鎌倉を、ひいては関東を代表するお土産として人気を博し、尚且つちょっと特別な差し入れのおやつとしても大人気「豊島屋」さんの「鳩サブレー」。ドラマに登場したことから、一時はホームページがサーバーダウンしたほど。
そして毎年8月10日には、鳩の語呂合わせとして豊島屋さん本店を中心に、限定メニューや商品がオンラインや百貨店で展開され、開店前から大行列となる場合も。
明治30年頃に初代の方が召し上がった海外の焼き菓子にいたく感動したことから、試行錯誤を繰り返し、紆余曲折経て現在の愛されるお菓子へと進化を遂げた鳩サブレー。しかし、和菓子屋さんとしても有名な豊島屋さんには、昔ながら且つ伝統的な和菓子のひとつとしてぜひおすすめしたい御菓子があるのです。
今回は豊島屋さんの「小鳩豆楽」をご紹介。
穏やかな真珠色の小鳩が5羽、香ばしい豆の薫香を漂わせながら小袋の中でじっと羽ばたくその瞬間を待っていました。
和三盆糖をベースに、寒梅粉や落雁粉といった米類ではなく、赤えんどう豆や黄粉をあわせた打ち菓子。そう、鳩といえば「豆」ですよね!ことわざしかり、童謡しかり。
和三盆糖特有の極々わずかにひんやりとした感触が舌先に触れ、口の中で溶かしていくと豆特有のふっくらとした旨味と輪郭がはっきりとした香ばしさがふわふわと優しく口の中で膨らんでいきます。鼻から抜けるいい匂い…すると、今度は徐々に広がる和三盆糖のまろやかで優雅な芳香。奥深く、一般的な上白糖などでは味わえない味わいのハーモニーに深く深呼吸をしてしまうほど。
お薄、珈琲、カフェオレなどにも合わせやすいお菓子です。
ちなみに、なぜ豊島屋さんでは鳩をモチーフとしているかといいますと、豊島屋さんが本店を構える鎌倉を代表する観光地、鶴岡八幡宮本宮桜紋の八の字が向かい合う鳩で表現されていること、鳩が八幡様の使いであること、八幡宮の鳩が子供たちにあいされていたからと言われています。
平和と幸福を象徴するともいわれている鳩が好んで食べるという豆。日々まめまめしく過ごし、小まめに幸せが訪れますようにとの願いを込めて、鳩サブレーと一緒に差し上げてみてはいかがでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<豊島屋・本店>
公式サイト(外部リンク)
神奈川県鎌倉市小町2-11-19
0467-25-0810
9時~19時
定休日 水曜不定休(祝日は営業)