薬草として有名だが厄介な雑草でもあるドクダミを食べてみたら美味しい山菜だった【採取と調理方法を紹介】
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/top_1683176457171.jpeg?exp=10800)
ドクダミとは
ドクダミは林や薮の縁などの湿った日陰に生えるドクダミ科の多年草です。
北海道から九州までのほぼ日本全国に分布しています。
地下茎を伸ばして繁殖するため群生することが多い植物です。
全草に臭気とも取れる独特の香りがあります。
梅雨の頃に咲く白い花はやや目立ち、特に群生する花は中々の風情があります。
葉に斑入りの品種などが作出され園芸品として愛好されています。
薬草としての薬効が認められており、古くから生薬として利用されてきました。
現在でも薬草として栽培される事もあるのだそうです。
ドクダミの薬草としての別名ジュウヤク(十薬)は、数多くの効能が有る、と言う事に由来します。
また、ドクダミの名称の由来は「毒を矯(た)める」から訛ってドクダミ(毒矯み)になったとの事です。
尚、矯(た)めるとは、悪いものを矯正すると言う意味なのだそうです。
このように有用な植物である一方、繁殖力が強く地下茎で旺盛に増えるため、駆除が困難な雑草として扱われる一面もあります。
山菜として食べてみよう
今回はドクダミの花と葉、根の料理を紹介します。
花が咲いたドクダミを摘み取ります。
![花が咲いたドクダミを摘み取る](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683177026357.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ドクダミの根本を掘ると横方向に延びる白い地下茎が出てきます。
![ドクダミの地下茎](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683177152168.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
この地下茎の柔らかそうな部分を折り取ります。
![地下茎の柔らかそうな部分を折り取る](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683177222257.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
調理しましょう(下処理)
採取した花と葉、根を持ち帰ったらまずは下処理しましょう。
![採取したドクダミは下処理する](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683180553209.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
花の付いたドクダミの枝は茎を取り除いて花と葉だけにした後に流水を掛けて洗います。
![花と葉だけにしてから流水を掛けて軽く洗う](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683180728262.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
根は柔らかな部分だけに選別してから使います。
![根は柔らかな部分だけに選別してから使う](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683180856254.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
根の選別方法は、根を手でU字型に曲げてみた時に簡単に折れる部分は食材に適した柔らかな部分ですので、この部分だけを選び出します。
![曲げた時に簡単に折れる柔らかな部分だけにする](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683181125096.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
根の選別が出来たら流水を掛けながら良く揉み洗いします。
かなり強く揉んでも大丈夫です。
![流水を掛けながら揉み洗い](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683181228446.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
揉み洗いで泥汚れが取れたらヒゲ根を丁寧に取り除きます。
特に処理する量が多い時はこの作業はかなり根気が要る作業になります。
![ヒゲ根を丁寧に取り除く](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683181451621.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ヒゲ根が取れたら細かい汚れを取り去るために水の中で再び揉み洗いします。
![更に揉み洗いして細かな汚れを取り去る](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683181607055.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ここまで出来たら根、花、葉の下処理が完了です。
尚、下処理の時に取り除いた食用に適さない硬い茎や葉、地下茎の硬い部分は捨てずに乾燥して保存しておき、必要な時に煎じてドクダミ茶として利用できます。
![根、花、葉の下処理が完了](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683181731735.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
下処理後の調理
根は熱湯に短時間浸します。
あまり長い時間浸しすぎると風味が損なわれてしまいます。
柄の付いたザルなどに入れた状態で熱湯に入れると熱湯から直ぐに取り出せるので、出し入れしながら湯通しする時間が調整出来て都合が良いです。
![根は短時間湯通しする](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683181987072.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
湯通しが終わったら器に移してごま油、酢、ラー油を調合した調味料と混ぜ合わせます。
![ごま油、酢、ラー油を調合した調味料と和える](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683182351245.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
調味料の配合の割合はお好みで良いと思いますが、少しづつ混ぜ合わせながら味見しつつ配合比を決めていくと良いと思います。
花と葉の方は衣を付けて天ぷらに揚げます。
![花と葉は天ぷらにする](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683182592346.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
高めの温度の油で短時間でカラッと揚げるのがコツです。
これからの季節、日陰で白い十文字の花を咲かせるドクダミを見つけたら初夏の山菜として味わってみるのも宜しいかと思います。
![初夏の山菜ドクダミ料理](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kentantai/article/00462443/internal_1683182835799.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
花と葉の天ぷらは油で揚げることによりドクダミ独特の香りが和らぎ思ったより食べやすくなります。
根の味は意外やミントの爽やかさに近い風味がありシャキシャキとした食感とも相まって初夏の珍味と言っても過言ではない味わいです。
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