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自分の考え方を変える、過去の成功体験から脱却する「シン・経験学習モデル」とは?【横山塾】

横山信弘経営コラムニスト
(写真:PantherMedia/イメージマート)

■これまでそこそこ満足した人生を送ってきた人ほどヤバい理由

「これまで自分がやってきたことは褒めてあげたい」

「苦労も多かった。だが誇れることは多い」

「しかし、今後のことが心配だ」

「これからも同じようになるとは、まったく思っていない」

同世代の知人から、こんな話を打ち明けられた。人生に対する漠然とした満足感と、今後の未来に対する、これもまた漠然とした不安感。この2つの感覚を同時にもっているのだ。

こういう人は、意外と多いと思う。そして、意外とキツイ。過去に満足してきたからこそ反動が大きいからだ。

コース料理を食べていて、前菜、スープ、魚料理までがすごく美味しかったのに、口直しの「ソルベ」が口に合わない。それどころか、メインの肉料理が酷い味で、デザート、食後のコーヒーが激マズだったらどうか。

そのコース料理を味わったあと、幸せな気分に浸れるだろうか。最初から激マズだったらともかく、前半がよかっただけに「後半、手を抜くなよ!」と突っ込みたくなるはずだ。

それと同じだ。「これまで」はよくても「これから」が激マズだったら、自分の人生は後悔まみれになる。

しかし、そう簡単にうまくはいかない。激動の時代だ。

これまでと同じような考え方、価値観では、これからの時代に合わせてはいけない。常に、柔軟に、考え方や価値観をアップデートさせていく必要がある。ところが、これまでの成功体験があればあるほど困難になっていく。

これを「成功の呪縛」と呼ぶ。

この「成功の呪縛」から脱するためには、どうすればいいのか。どのように自分の考え方を変えるのか、そして他者の価値観をどう変化させられるのか。解説する。

■「これまで」と「これから」&「満足」と「不安」

「紆余曲折はあったが、これまでは、どちらかというと幸せだった」

「しかし、これからはどうなるかわからない。どちらかというと不安ばかりだ」

漠然とこのように考えるのなら、頭を整理していこう。解決策を導く前に、整理するのである。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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