説明記事:ロシア製イスカンデルMと北朝鮮製KN-23に共通した弾道ミサイルの発射方式
ロシア製のイスカンデルM短距離弾道ミサイルは「ミサイルに2個のリング状クランプを装着し、クランプをランチャーに据え付けて、発射直後にクランプを爆破ボルトで吹き飛ばす」という発射システムです。
イスカンデルMのミサイル形状を模倣した国は複数ありますが、本家ロシアのクランプを用いた発射形式を忠実に模倣したのは実は北朝鮮だけです。これに対し他の国のイスカンデルを模倣したミサイルは、一般的なボックスランチャーを用いたキャニスター発射形式に変更されています。
※イスカンデルMのミサイル形状:二段円錐(Bi-conic)の長いノーズコーンに円筒の胴体を組み合わせたもの。最後部に4枚の操舵翼とジェットベーンを装備して操縦を行う。
※北朝鮮KN-23(正式名称:火星-11가):KNナンバーはアメリカ軍の命名した北朝鮮のミサイルの識別用コードネーム。イスカンデルMによく似た形状だが一回り大きいと推定されている。
※追記:ハルキウで発見された北朝鮮製KN-23弾道ミサイル(推定)の直径は110cm、イスカンデルMより太い