見た目もまるで梅干しな金沢土産!「ちびうめ」は香料不使用、ナチュラルな甘酸っぱさが夏にお似合いです
夏に贈りたい和菓子、お土産にしたい和菓子、となると皆さんはどんなお菓子を思い浮かべますか?すぐ召し上がったり冷蔵庫があるのならカップ入りのあんみつも涼し気ですね。見目麗しく技巧が施された棹菓子の錦玉羹も喜ばれるでしょう。そうそう、ビールや日本酒が進むような米菓(おかき、あられ、お煎餅など)もお日保ちがするので重宝しますね!
個人的に推したいのは、酸味のあるお菓子。特に梅を使用したお菓子は和の甘酸っぱさの食べ口の良さも根強い人気があります。
古都、金沢市にて江戸時代よりその歴史を刻んできた「石川屋本舗」さんでは、まさに今回のテーマにぴったりな和菓子をお作りになっています。
今回は石川屋本舗さんの「ちびうめ」をご紹介。
紅白の配色がなんとも縁起の良いパッケージ。ぱかっと中を開くと、キュートな巾着型の包みが五つ収まっております。ちょりん、と自立した一本結びをっと開いていくと、なにやら中には紅梅色のお菓子が一粒。てっぺんにしその葉を乗せたお菓子は、まんまるではなく腹側な皺が刻まれており、見た目はまるで梅干しのよう。
表面は乾燥しているので指先でつまんで召し上がることができます。
ぱくっと一口かじると、しっとりとした甘酸っぱい梅餡がふわりと優美な梅香を薫らせます。北海道産大手亡豆を炊いた白餡と絡み合う梅肉ピューレ入りの梅餡はとってもまろやか!それでいて、梅風味、ではなく、梅干しのような頬の内側が引き締まる酸味も健在。
香料を使用していないため、紫蘇や梅の華やかな余韻が心地よく、尚且つ白餡も梅の特徴を生かすような甘さに炊き上げていらっしゃるため、ちびうめ単体でも満足度が非常に高い。砂糖の甘さや香料のくどさに飲み物で中和、という必要もありません。むしろ飲み物とのペアリングは積極的に試したくなるような万能性をも感じます。
比較的、一年を通してお作りになっているお店も多い梅の和菓子。「クエン酸補給に」「夏バテ防止に」とひとこと添えると、ぐんと季節感やお茶の時間の話題にもしやすくなるのではないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<石川屋本舗>
公式サイト(外部リンク)
石川県金沢市示野町西22
076-268-1120
9時~16時
定休日 水曜・元日