フィラデルフィア興行
2度世界タイトルに挑んでいるジェシー・ハート(35)が、11月22日(金)にペンシルバニア州フィラデルフィアのテンプル大学キャンパスでリカルド・ルナ(34)と戦う。ライトヘビー級8回戦だ。
テンプル大学のアリーナの名称は、リアコウラス・センター。今回の興行にはフィラデルフィア出身の選手が5名、リアコウラス・センターに車で行ける距離にあるペンシルバニア州在住のファイターが2名、ニュージャージーに居を構える3名が出場することとなった。
プロモーターであるドミニク・ウォルトンは言う。
「マイク・タイソン、ロイ・ジョーンズ・ジュニア、バーナード・ホプキンスらが戦っていた時代のような、昔ながらのボクシング熱を取り戻したいと思っています。これによりフィラデルフィアにボクシングの興奮が戻り、我がテフロン・プロモーションも注目されるようになるでしょう」
31勝(25KO)3敗のジェシー・ハートは、ペンシルバニア州フィラデルフィアで生まれ育った。現在、WBOライトヘビー級第3位にランクされる。2014年にNABFスーパーミドル級タイトルを獲得し、その1年後には無敗のマイク・ヒメネスにKO勝利を収めてIBF USBAとWBO NABOスーパーミドル級のベルトを獲得。ニックネームは<ハードワーク>だ。4度防衛に成功した後の2017年9月22日、WBO同級タイトル獲得へ並々ならぬ闘志を見せたが、2ラウンドにダウンを喫し、僅差の判定でズルド・ラミレスに敗れた。
再起戦を含んで2勝した後の2018年12月、またも判定で敗れる。ハートは現在5連勝中で、そのうちの4試合はノックアウト勝ちとなっている。
ハートは語った。
「ボクシングを深く味わえる夜になるだろう。すべての試合は五分五分の予想が出来、私自身もWBO第3位の地位を守っている。とてもエキサイティングな夜になる筈だ」
メキシコ、シウダード・ネサワルコヨトル出身のリカルド・ルナの戦績は27勝(17KO)12敗2分。メキシコの元ミドル級チャンピオンである。WBC-USAスーパーミドル級タイトルに2回、また、NABA、WBO NABOスーパーミドル級タイトルにも挑戦している。
フィラデルフィアといえば、ジョー・フレージャー、マシュー・サージ・ムハマド、ティム・ウィザスプーン、バーナード・ホプキンスらの生まれ故郷で、映画『ロッキー』の舞台だ。
大学のキャンパスは、どのくらい盛り上がるだろうか。