子どもの興味を広げるために親ができること6選~元保育士パパが教える【子育てのヒント】
人間は仕事や趣味など熱中できるものがあると、生き生きとした毎日を送れるものです。子どもの頃にいろいろな体験をすると興味や好奇心が広がり、人生の選択肢が増えます。そのために親は子どもが小さいうちからいろいろな体験ができる機会を作り、子どもの選択肢が増えるように援助や配慮をすることが大切です。
今回は、子どもの興味を広げるために親ができることを紹介します。時間や経済的な余裕がないと難しいと感じるかもしれませんが、それほど負担にならず簡単にできることばかりです。
子どもの興味の幅を広げるために親ができること6選
経済的に余裕があれば、たくさん習い事をさせたりいろいろな場所に旅行に行ったりして、子どもに貴重な体験をさせることができるでしょう。しかし、時間的にも経済的にも余裕がない家庭はたくさんあります。時間やお金をあまりかけず、ちょっとした工夫でできる方法を6つ紹介します。
子どもの興味を広げるために親ができること① 家の中の環境作りを工夫する
家の中を、子どもがいろいろなことを体験できるような環境になるよう工夫しましょう。いきなりハードルが高いと感じた人が多いかもしれませんが、簡単なことやできる範囲で構いません。子どもがお気に入りのおもちゃだけではなく「いつでも絵や文字が描けるように紙と筆記用具を置く」「自由に工作ができるように廃材やハサミ、セロテープなどの道具を置く」「常に家の中に音楽を流す」「図鑑や絵本を置いておく」などスペースを取らずに、子どもがやりたいと思ったことをやりたいと思ったときに自由にできる環境を準備しましょう。
子どもの年齢によっては、絵を描くときに汚したりクレヨンを口に入れたりすることがあります。また、ハサミは危険が伴うので目が離せません。小さいうちは片付けておくことが必要ですが、ある程度大きくなれば親が家事など別のことをしていても子どもは興味をもったことに熱中できるでしょう。
子どもの興味を広げるために親ができること② いろいろなイベントに参加する
親子向けのイベントに、できるだけたくさん参加しましょう。地域や商業施設、企業などの主催でたくさんの親子向けのイベントが開催されています。無料で参加できるものもたくさんあるので、情報を収集していろいろなイベントに参加できるとよいでしょう。中には有料の場合もありますが、スポーツや農業、陶芸などの体験型のイベントに参加するのがおすすめです。
子どもの興味を広げるために親ができること③ 本をたくさん読む
絵本や図鑑を置いておくだけではなく、親がさまざまな種類の絵本や図鑑を読み聞かせたり一緒に読んだりするようにしましょう。実際に海外に行くことは難しく、宇宙や昔の世界に行くことはできません。しかし、本の世界の中ではどこにでも自由に行くことができます。本をきっかけに乗り物や恐竜、昆虫、動物など興味が惹かれるものが見つかることも多く、子どもは興味をもったことは大人が驚くくらいの記憶力を発揮し、豊富な知識を得るものです。
たくさんの本を読むには、図書館の利用が便利です。インターネットで蔵書の検索や予約ができます。子どもと一緒に図書館に出掛けて読みたい本を探すのもよいでしょう。
子どもの興味を広げるために親ができること④ 親子でたくさんのスポーツを楽しむ
公園や広場、地域の体育館、プールなどに親子で出かけ、できるだけいろいろなスポーツを体験する機会を作りましょう。いろいろなスポーツを体験することは、いろいろな筋肉を使うので発達にも有効です。
たとえば、公園に行ったら遊具や砂遊びを楽しむのももちろんよいですが、身体を動かすことを意識的に行うとよいでしょう。ボールが1つあれば、親子でボールの投げ合いやサッカーができます。バドミントンセット、フリスビーなどは安価で手に入り、親子で楽しむことができるのでおすすめです。かけっこや鬼ごっこ、鉄棒など何も道具を使わずにできるスポーツもたくさんあります。子ども自身がスポーツの楽しさを知るきっかけにもなり、子どものころの体験によって「サッカーがやりたい」「走るのが楽しいから陸上をやろう」などやりたいことや得意なことを見つけることができるかもしれません。
市営の体育館やプールは、安価で利用でき、体育館では卓球やバドミントンなどのスポーツをすることもできるのでおすすめです。
子どもの興味を広げるために親ができること⑤ 子どもをよく観察する
前述した4つの内容を実践したら、子どもの様子をよく観察してください。子どもの様子を見ていると「子どもが何をするときが1番楽しそうか」「何に興味をもっているか」「何が得意か」ということが見えてきます。子ども自身も「もっとやりたい」と言ってくることもあるでしょう。たくさん体験した中から、興味をもったことや楽しいこと、得意なことをさらに取り組める機会を作る工夫をしましょう。
子どもの興味を広げるために親ができること⑥ 無理強いをしない
親がせっかく準備をしたりイベント等に連れて行っても、子どもは全く興味を示さなかったりやりたがらなかったりすることもあるでしょう。そのときはがっかりする気持ちになることもありますが、無理強いをするのはやめましょう。「自分の子どもがどんなことに興味があるのか」「何が得意なのか」ということを知るヒントにしてください。
最初は興味を示さなくても、後から興味をもつこともあるので、1度ダメだったからとあきらめず、何度か機会をもつことも有効です。
まとめ
子どもは成長すると自分でやりたいことを見つけ、目標を定めて努力をするでしょう。実際に経験してみないとわからないこともたくさんあるので、やりたいと思っても経験がないと自信がもてない人はたくさんいます。中にはやる前に「自分には無理だ」と思い込み、あきらめてしまう人もいるでしょう。そのため、親はできる範囲でいろいろなことを体験できる機会や環境作りを工夫することが大切なのです。
そして、親自身も子どもと一緒に楽しむ気持ちをもちましょう。中には親が苦手なことがあっても、子どもと一緒にやってみたら親自身も楽しさを発見できるかもしれません。また、親自身が楽しめなければ長続きしません。子どもの興味が広がるきっかけづくりを、ぜひ親子一緒に楽しみましょう。