人の意見に振り回される人、振り回されない人
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「人の意見に振り回される人、振り回されない人」というテーマでお話したいと思います。世の中には、人の意見に振り回される人と振り回されない人がいます。どちらも良し悪しです。この傾向は、どちらも長所にも短所にもなりえます。
人の意見に振りまわされる人は、「自分の意見や主張がない人」とも言えますが、「周囲の人に合わせていける人」とも言うことが出来ます。人の意見に振り回されない人は、「自分の軸を持っている人」とも言えますが、「頑固な人」とも言うことが出来ます。
よって、大切なのは、「自分はどちらの人なのか?」「振り回されやすい人なのか? 振り回されにくい人なのか?」知ること、そしてそんな自分の特徴を、長所という形で生かすことです。
ちなみに私(竹内成彦)は、どちらでもない人です。
人の意見に振り回されることもありますが、振り回されないこともあります。ただ私は、自分の特徴として、社会的地位が高い人が言っているのだから…という理由で、その人の意見に振り回されたりはしない人です。そして、皆が言っているからという理由で、皆の意見に振り回されることもない人です。
あくまでも自分の考えで決める。人の意見をよく聞き、その考えが「いいなぁ…」と思ったら、積極的にその人の意見に従う、「良くないなぁ…」と思ったら、その人の意見に従わない、という感じでしょうか。
ただ、私が思うに、世の中は、どっちでもいいことがたくさんあり過ぎるので、「自分にとってどうでもいいことは、積極的に人の意見に振り回されていこう」とも思っています。たとえば、「昼飯、何食べる?」なんてことは、私にとっては、ホントどうでもいいことです。
さて、生まれつき性格でいえば、世の中には、攻撃型の人と調和型の人と防御型の人、3種類の人間がいます。で、それぞれの人は、人の意見にどう振り回されるのか? お話したいと思います。
1.攻撃型の人
基本、人の意見に振り回されません。けれど、明らかに自分より力が強い人、社会的地位の高い人の意見には振り回される傾向が強いです。また攻撃型の人の中には、人を振り回すのが大好きな人がいます。
2.調和型の人
基本、人に合わせるのが好きなので、人に合わせていきます。周囲から見ると、人に振り回されている感じですが、本人にとっては、それが自然な形なので、振り回されているという感覚すら持っていないことがほとんどです。
3.防御型の人
人の意見に振り回される人と振り回されない人が混在しています。
以上です。
今言ったのは、気質=生まれつき性格です。
次は、育てられ性格のお話です。
育っていく過程で、「人に振り回されやすい性格」「人に振り回されない性格」が形成されることが多々あります。たとえば、過保護・過干渉の親に育てられた人は、どちらかと言うと、人の意見に振り回されやすい人になるかとと思います。もっとも、そんな親に反発して生きてきた人は、反動形成の力が働いて、逆に、人の意見に振り回されない性格になっているかもしれません。よって、結論としては、「こうだからこうだ!」とはなかなか言えないですね。
次に、「人の意見に振り回されたくない」とおっしゃる人に対してのアドバイスですが、人の意見に振り回されたくない人は、自分の軸をしっかり持って、人から嫌われるのを恐れないことが大切だと思います。そうすれば、無暗に人の意見に振り回されなくなります。自分の軸をしっかり持つためには、自分なりの哲学・宗教観を持つことが大切なのではないかと思います。
私(竹内成彦)は、カウンセラーという職に就いているのですが、カウンセラーという職種は、医療にも教育にも精通していなければならないし、プラス、自分なりの哲学および宗教観を持っていなければいけない…と私は思っています。じゃないと、クライアントの「死にたい」という訴えに、しっかり向き合えないですからね。
私の言っている意味、おわかりになるでしょうか? 「人間、なぜ自殺してはいけないのか?」という問いには、医療や教育の知識だけでは、応えることが出来ない…というのが私の持論です。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。