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【都城市】圧倒的紅色の絨毯。小学校の見事な彼岸花

全速嫁タロゥかたつむり型ズボラ嫁ライター(都城市・小林市)

ぱきっとした鮮やかな彼岸花。これを見ると、近年の異常気象で「9月は夏だ!」と言われても「あ~やっぱり秋なんだなぁ」と季節の移ろいを感じるものです。どれだけ暑くても、朝夕の気温の変化を感じ取り、私たちの感覚以上に研ぎ澄まされた世界を自然の生き物は生きているのでしょうね。
宮崎県内でも彼岸花の名所はありますが、今回は少し珍しい彼岸花園をご紹介いたします。

その場所はなんと都城市立江平小学校。場所は高崎町になります。令和5年に創立150周年を迎えた歴史ある小学校です。彼岸花で有名とは聞いていましたが、想像以上で本当にびっくりです!

入校する前に予め電話して確認したところ、「車は彼岸花が咲いているところの前辺りに停めて大丈夫ですよ!」と教えていただきました。お邪魔にならないように停めさせていただきます。この日は児童の皆様が下校したであろう夕方の時間帯に伺ったので、子ども達の姿はありませんでしたが、日中に伺う場合は子ども達の安全に留意し、運転など十分にお気を付けください。

車を降りると、もうとにかく想像以上の彼岸花の絨毯です!圧巻の赤。言葉を失う荘厳さが広がります。足元は舗装されておらず、場所によってはぬかるみのような、地面が柔らかい場所もあるので、車いすやベビーカー、歩行に不安のある方などは少しお手伝いがあると安心かも知れません。歩道と彼岸花は分けられていないので、くれぐれも花を踏むことが無いように、十分に気を付けながら楽しんでいただけたらと思います。

ここは江平小学校内のふれあい公園「江楽園」と呼ばれる場所。元は20年程前に植えられたものでしたが、樹木や草が生い茂ってしまったために咲かなくなり、年月と共に忘れられていたそうです。
そこを地域住民の方々が整備してくださり、10年ほど前から少しずつ花を取り戻した後、5年ほど前から見事な復活を遂げました。調べてみると、彼岸花は日照不足、栄養不足などで球根が成熟しないと開花しないんだとか。それでいて日差しが強い場所では開花が遅くなったりもするという、身近でありながら、結構デリケートな花なんですね。

園内ではアゲハ蝶が悠々と飛び回っておりました。以前、高原町の皇子原公園の彼岸花を見に行った時も無数のアゲハ蝶が飛んでいて、夏と秋の狭間でだけ見られる美しいコントラストだなぁと、しばらく見つめていたのを思い出します。彼岸花の鮮やかさ、アゲハ蝶の艶やかな黒がとても幻想的です。

撮影する先々に飛んできてくれるので、まるで付いてきているのかと思う程、人馴れしているようにも感じました。自然にお邪魔させていただいている気持ちを忘れず、そっと見守ります。可愛いなぁ。

園内には小高い丘や藤棚があります
園内には小高い丘や藤棚があります

オンブバッタさん発見!
オンブバッタさん発見!

彼岸花のはなし

彼岸花って実は赤、白、オレンジ、黄色、ピンクなどがあるってご存知でしたか?

  • 赤…情熱・独立・悲しい思い出・再会
  • 黄色…追想・深い思いやり・元気な心
  • 白…思うはあなた一人・また会う日を楽しみに
  • オレンジ…妖艶
  • ピンク…快い楽しさ・深い思いやり

などの花言葉があるそうです。私は多分、ピンクを見たことがないかも知れません。色々調べてみるとピンクの彼岸花は本当に桃色!というピンク色をしていて、とても可愛らしい姿です。ちなみに某鬼漫画に出てくる「青い彼岸花」は現存しません。あったらかっこいいでしょうけどね。

そういえば私が小さい頃、祖父母に強く注意されたことがあります。「彼岸花は絶対摘んではいけない。家に飾ってはいけない。」という事。当時の私は無邪気にたくさんの彼岸花を摘んで持って帰り、喜んでくれるだろうと花瓶にわんさか飾っていました。すると、思いに反して物凄く怒られた衝撃を今でもしっかりと覚えています。

私も大人になるまではっきりとした理由を知らなかったのですが、彼岸花は実は有毒植物。花はもちろん、茎、葉、特に球根に多くの毒素を持っているのです。触れる程度では問題ないようですが、基本的には見るだけで楽しむ方が良さそうです。

昔は、田んぼのあぜ道に植えて、雑草対策や害獣対策していたといいます。だから今でも田んぼの周りでも良く見かけるのでしょうね。彼岸花の赤と田んぼの緑、黄金色のコントラストはどこか心をホッとさせてくれる景色です。

補足すると、様々な歴史的な面や謂れ、有毒であることなどから、屋内で飾る事、故人を偲ぶための花としては避けなければならないマナーがあるそうですので、彼岸花はやはり大地に任せて楽しむ方が良さそうですね。

江楽園の中は蛇が出るため、子ども達は入らないようにと指導をしていますが、周りからでも十分に彼岸花の美しさを感じることができます。
                          江平小学校HPより抜粋

学校でも子ども達の安全に十分に配慮して、その美しさを楽しむ指導をされているようです。

鑑賞の際の注意点

  • 学校の敷地内ですので、静かに楽しむようお願いいたします。
  • 駐車の際は学校運営の妨げにならないようご注意願います。
  • 写真撮影をされる際は、児童や先生の姿が写りこまないようご配慮ください。
  • 彼岸花を摘む、踏むなど自然を傷めるような行為はお控えください。
  • 校舎内に入る、近づくような行為は防犯上厳に控えるようお願いいたします。

地域の方や子ども達の思いが重なって見事な景色を楽しませてくれる江平小学校「江楽園」の彼岸花。これから深まる秋を告げる花は、残暑厳しい日々にあっても季節が進んでいることを教えてくれる、大切な存在です。子ども達だけでなく、大人の私たちも自然が豊かであることの贅沢を改めて噛みしめたいですね。
素晴らしい景色の為に校内を開放してくださる江平小学校にも心から感謝いたします。

●DATE●
 ・場所
都城市高崎町江平2338-1
 ・電話番号
  0986-62-3770
 ※ 土日でも校門は開いているので見学可能だそうです。圧巻の彼岸花をマナーを守ってお楽しみください。

かたつむり型ズボラ嫁ライター(都城市・小林市)

宮崎県内からの『プチ移住』で都城市にやってきた、夫マンと保護犬2名の家族を見守る全速嫁タロゥと申します。食べる事、フルーツ、動物、自然が大好き、まんまる女。髪をレインボーに染めるのが夢。

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