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LAFCも勝利。熱いMLSプレイオフ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
LAFCのポストシーズンゴール数歴代最多記録保持者、ブアンガ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 LAギャラクシーがプレイオフ初戦で5-0と大勝した翌日、ライバルのLAFCもバンクーバー・ホワイトキャップスを2−1で振り切った。LAFCのシュートは、前半9本、後半6本。そのうち、ペナルティエリア内で放ったものが、前半7本、後半は5本だった。

 対するバンクーバーは、前半のシュートが8本、後半が7本、ペナルティエリア内からのものは、前後半ともに3本ずつ。

 通ったパスは、LAFCが前半270、後半は223。バンクーバーは、前半262、後半261。数字で比較しても分かるように、五分五分のゲームだった。

 LAFCは30分、デニス・ブアンガが元LAFCディフェンダーのトリスタン・ブラックモンのハンドで得たPK決めて先制。LAFCのポストシーズンゴール数歴代最多記録保持者であるブアンガはさらに数字を伸ばした。

 57分、ロングパスを受けたクリスチャン・オリベラが右足を振り抜き、ポストシーズン初ゴールを決め、追加点を奪う。3分後、LAFCは3点目を狙ったが、マテウシュ・ボグスのシュートがクロスバーに当たり、その後ゴールは生まれなかった。

ベラ
ベラ写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 忘れてはならないのが、LAFC史上最多得点者で背番号10を着けるカルロス・ベラが、86分に交代で出場し、2024年デビューを果たしたことだ。今季、なかなか再契約できなかったベラだが、35歳のベテランにはLAFCを支えてきたプライドがある。

高丘陽平
高丘陽平写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 ホワイトキャップスは、後半ロスタイムにライアン・ゴールドがボックス中央から左足のシュートで1点を返し2-1とした。GKは横浜F・マリノスから昨シーズン加入した高丘陽平。MLSでも好プレーを見せているだけに、次戦はリベンジに燃えるだろう。

写真:つのだよしお/アフロ

 MLS(メジャー・リーグ・サッカー)のプレイオフはちょっと変わっており、ファーストラウンドで先に2勝したチームが地区セミファイナルに駒を進める。そして、その後の地区ファイナル、ファイナルは1戦のみの勝負となる。

 LAFCとバンクーバー・ホワイトキャップスが最終戦まで縺れれば、11月4日、9日とゲームをこなさねばならない。メンバーの疲労をいかにリカバリーするか、ケガ人を出さないようにするかは監督の采配次第だ。無論、層が厚い方が有利である。

ギャラクシーの主将は吉田麻也
ギャラクシーの主将は吉田麻也写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 前述のようにLAギャラクシーは余裕を持って第2戦を迎えられる。リオネル・メッシ率いるインテル・マイアミも順当に先手をとった。

 

 熱く燃えるMLSプレイオフ。生き残るのはどのチームか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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