履正社に完敗の大阪桐蔭はいきなり滋賀学園と!大阪-滋賀が2カード!近畿大会の組み合わせが決まる
19日に、兵庫のほっともっとフィールド神戸で開幕する秋の近畿大会の組み合わせが決まった。史上初の近畿大会4連覇を狙う大阪桐蔭は、大阪大会決勝でライバルの履正社に3-8で完敗。秋の大阪6連覇を逃し、2位での近畿大会出場となった。その大阪桐蔭は今夏の甲子園8強の滋賀学園と当たり、勝っても智弁和歌山と対戦の可能性がある「超激戦ブロック」に入った。近畿のセンバツ枠は例年通りなら「6」で、2勝して4強入りが選出安全圏と言える。なお、準々決勝の対戦はA-B、C-D、E-F、G-Hとなる。
強打の履正社と天理が有力
A、履正社(大阪1位)-滋賀短大付(滋賀2位)
B、天理(奈良1位)-和歌山東(和歌山2位)
打力で府県大会を制した履正社と天理が有力。履正社は大阪桐蔭が誇る2投手から計8得点した。ともに内野手を兼任する辻琉沙(2年)、矢野塁(2年=主将)の投手力も手堅い。初出場の滋賀短大付は、左腕の櫻本拓夢(2年)が緩急を使える。天理は、1番を打つ赤埴(あかはに)幸輝(2年)が出塁すると勢いづく。強打の冨田祥太郎(2年)ら、中軸は集中打がある。和歌山東はエース・西岡悠斗(2年)、4番・田中駿(2年)と、投打の柱がしっかりしている。
東洋大姫路と平安は屈指の好カード
C、大阪学院大高(大阪3位)-北稜(京都3位)
D、東洋大姫路(兵庫1位)-龍谷大平安(京都2位)
OBでもある岡田龍生監督(63)が就任して初めての近畿大会となる東洋大姫路は、兵庫開催に強い龍谷大平安が相手でやりにくい。最速147キロのエース・阪下漣(2年)が信頼できるだけに、早い回に援護したい。平安の左腕・山本陽斗(2年)は打たれ強いが、京都大会で課題だった守備で盛り立てられるか。大阪学院大高は、大阪桐蔭を3点に抑えた下條晃大(2年)と強打の樋爪(といづめ)信(1年)のバッテリーが軸。北稜は、左腕の中村勇翔(1年)が緩い球を高低、コーナーに投げ分ける。
20年ぶりの三田、34年ぶりの奈良に注目
E、三田学園(兵庫3位)-市和歌山(和歌山3位)
F、立命館宇治(京都1位)-奈良(奈良2位)
三田学園は20年ぶりの出場で、県大会オール完投のエース・熊野慎(2年)に注目。神戸国際大付に1失点完投勝ちで自信をつけた。市和歌山のエース・土井源二郎(2年)は、同校OBでもあるDeNAの小園健太、ロッテの松川虎生のドラフト1位コンビの中学チーム(大阪・貝塚ヤング)の後輩にあたる。34年ぶり出場の奈良は、エース・神山詞(かみやま・うた=2年)の丁寧な投球に期待する。立命館宇治は、大型エースの道勇壱心(かずむね=2年)と4番を打つ伊藤央太(2年=主将)のバッテリーが強力だ。
今夏の代表3校が集中する「超激戦」ブロック
G、滋賀学園(滋賀1位)-大阪桐蔭(大阪2位)
H、智弁和歌山(和歌山1位)-神戸学院大付(兵庫2位)
夏の代表が3校。それも今大会の実力上位校が顔を揃える大激戦のブロックだ。このブロックは、初戦と準々決勝が連戦となる。大阪桐蔭は履正社との試合から10日以上空くのが大きい。履正社に打たれたダブルエースの中野大虎(2年=主将)、森陽樹(2年=タイトル写真)がどこまで立て直せているか。滋賀学園も長崎蓮汰(2年)が好調で、ライバルの近江にコールド勝ちするなど、投打とも上り調子だ。智弁和歌山は、前チームからエースの渡辺颯人(2年)が抜群の安定感を誇る。神戸学院大付も、浅中翔達、谷口晃盛(ともに2年)の左右両輪がしっかりしていて、ハイレベルな投手戦が期待できる。
1位になったメリットがない場合も
抽選はまず1位校が引き、2位校は同府県の1位と決勝まで当たらないよう、逆のヤマに入る。残る3位の4校は、初戦で同府県のチームと当たらないよう配慮される。引く順番も抽選で決まるが、今回は3位校同士が2カードだったことから、2位校が全て1位校を引いたことになる。したがって、3位同士の対戦は2勝が必須と言えるだろう。また全カードを見渡すと、1位になったメリットが全くないチームもある。