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婚活して成婚する人、失敗する人。違いが日本仲人協会の座談会でわかった!~ビビビ婚、40代男性の場合

村上れ以子成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者
成婚者を集めた座談会を開催した日本仲人協会の中西圭司理事長(撮影:日本仲人協会)

日本仲人協会(本社・大阪府、中西圭司理事長)は7月16日、「婚活成功者から、幸せな結婚を勝ち取るための秘訣を学ぶ!~あなたの結婚を応援します!1day座談会in東京」と題し、同協会内で成婚した人と、成婚を目指す会員との座談会を都内で開催しました。

「史上初の試みだと思います」(中西理事長)というこの座談会では、子連れ再婚、遠距離を克服しての結婚、戦略的に婚活しての成婚など、様々な境遇下で成婚した男女が、婚活中の会員に成婚までのエピソードやストーリーを披露しました。

幸せな結婚を“勝ち取った”成婚者たちは、どのような婚活をした結果、伴侶と出会ったのでしょうか。

座談会で披露された成婚者の話を仲人士でもある筆者が取材。成婚を“勝ち取る人”と、“勝ち取れない人”の違いを探ります。

同級生が仲人士~ビビビ婚の40代男性のケースでわかったこと

◎この人と結婚するかも・・・会ったときビビビときた

44歳の会社員、高橋直樹さん(仮名)は朝、目覚めるとスマホを手にし、出かける前に必ずラインを送信します。

「おはよう! 行ってきます」

時折スタンプを交えて送信すると、高橋さんのスマホには、すぐに彼女から返事が戻ってきます。

「行ってらっしゃい。頑張ってね」

彼女と出会ったのは5月26日。お見合いでした。

「会ったとき、ビビビときたというか。17人くらいとお見合いして、交際に至った人は3人ほどいたけれど、“この人と結婚するかもしれない”と初めて思いました」と高橋さん。

お見合いが終わって彼女を駅の改札まで送ると、仲人にすぐに「もう一度会いたい」と連絡をしました。彼女からもOKの返事があり、交際に。

翌週からほぼ毎日電話し、毎週会って、自然な流れでお見合いから約1カ月でスピード成婚。

9月には両家の挨拶と入籍を予定しています。

◎同級生が仲人士になっていた、その縁で始めた結婚相談所での婚活

高橋さんが婚活を始めたのは、約1年前のこと。

同級生の中平知見さんに婚活パーティーに誘われて参加した後、「せっかくだから本気で(婚活を)やってみれば?」と言われたのがきっかけでした。

中平さんは、内閣府認証NPO法人全国結婚相談業教育センターが認定する仲人士だったのです。

千葉県の仲人士・中平知見さんは同級生の高橋さん(仮名、左)を見守る(撮影:日本仲人協会)
千葉県の仲人士・中平知見さんは同級生の高橋さん(仮名、左)を見守る(撮影:日本仲人協会)

中平さんのいう「本気で婚活」とは、結婚相談所や仲人の仲介でお見合いする方式の婚活のこと。

といっても、昔ながらのお見合いとは違い、フィーリングが合わない場合などはお見合いの後にお断りすることができます。

合コンやパーティーでは、交際しているのかしていないのか、どちらともとれるようなあいまいな状況が作れる可能性もありますが、結婚相談所や仲人が仲介する婚活の場合、あいまいな状況で時間を浪費することを良しとしていません。

お見合い後に交際するか交際しないか、交際中でもその交際を終了するか続けるか、交際して一定期間が過ぎたら成婚するのか交際終了するのか、白黒はっきりさせることを会員に義務付けています。

◎相手を思いやりあう二人だから

お見合いの日、高橋さんは彼女を駅の改札まで送り、別れ際に「私からお断りしませんので、よろしくお願いします」と彼女に告げました。

後で彼女に聞いたところ、この言葉で、お断りされないという安心感が生まれ、さらに初デートで高橋さんが将来(結婚)の話をしたことで誠実さが伝わって、「彼女も前を向いて歩いてくれた」(高橋さん)といいます。

彼女もとても気を遣う方で、会うたびにちょっとしたお菓子などを持参して、高橋さんにプレゼント。

仕事柄、二人のお休みが合わないため、彼女の休みの日の夜にデートしていたそうですが、「待たせたくない」と職場からいつも急いで行く高橋さんに対し、「いつまでも待っているから、仕事を優先してね」という彼女。

このように、二人はいつも相手の立場や状況を尊重し、思いやりを持っていました。

『自分がこうしたい』『自分のためにこうしてほしい』と自分を優先して相手に何かを求めることは、まったくなかったそうです。

高橋さんの婚活のきっかけを作った仲人士の中平さんは、「お見合いから1カ月たたずにプロポーズしたいと報告があったので驚きましたが、とても素敵な女性と結ばれて、仲人としても同級生としてもうれしいですね」と笑顔で祝福していました。

◎成婚するのは出会い続けられる人、失敗するのは次のお見合いに進めない人

座談会を主催した日本仲人協会の中西圭司理事長は、こんな感想を寄せてくれました。

「“お見合い結婚”で成婚したというより、恋愛結婚のような“ラブラブ”な雰囲気が強く伝わってきました」

その言葉通り、今は出会い方がお見合いでも、出会ってからは恋愛して結婚に至る場合が多いです。

先ほども書きましたが、現代のお見合いは、フィーリングが合わなければ断ることができます。断られることもあります。

当然ですが、すべてのお見合いがうまくいくわけではありませんし、交際していてもいつかその交際が終了することもあります。

婚活中には、お相手から断られて傷つくこともあります。

高橋さんも、婚活を始めてからうまくいかないことが何度もあり、「お断りされてへこんだこともあった」そうです。

もし高橋さんが途中で諦めたり、ヘコみっぱなしで立ち上がれず、次のお見合いに進めていなければ、彼女とは出会えなかったでしょう。

17人程とお見合いし、そのうち3人と交際して、うまくいかなかったけれど、断られても、ヘコんでも、あきらめずに活動を継続し、多くのお見合いをしたから、18人目で最愛の伴侶と出会えた。

出会い続けられる人が、結婚相談所での婚活で幸せをつかむ“成婚者”となるのです。

※婚活して成婚する人、失敗する人。違いが日本仲人協会の座談会でわかった! 次回は「遅刻というマイナスを好印象に変えた婚活」です。

成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者

キャリア5年で成婚数、成婚率とも東日本1位仲人士に。17年間のスポーツ担当記者時代に取材した国内外トップスポーツ選手・コーチの必勝ノウハウを婚活にいかし、難しいといわれる30代・40代・50代の中高年と親の婚活で、通常の8倍の割合で会員を成婚に導く。慶應義塾大法学部政治学科卒業。既婚、二児の母で、趣味は子どものスポーツ応援。

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