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千葉県沖の不気味な群発地震で「スロースリップ」を観測、震度5弱の地震が起きる可能性も?

2024年2月29日に発生した千葉県沖の地震©国土地理院

2月27日ごろより頻発している千葉県沖の地震、3月1日には最大震度4も記録されました。そして、巨大地震の前兆とも考えられる「スロースリップ」が発生していると推定されています。

本記事では、地震をはじめ、その前兆となる現象について解説していきます。

■なぜ日本は地震が多いのか?

地球の表面は十数枚の固いプレートに覆われており、これらの岩盤は毎年数cmというゆっくりとした速度で動いています。そして、プレート同士が接触しているところでは、海側のプレートが陸側のプレートの地下へ引きずり込まれています。このとき、陸側のプレートに歪みが蓄積していき、途中で跳ね上げられたように地震が発生するのです。

そして実は日本は、太平洋プレート、フィリピン海プレートなど合計4つの岩盤の上に位置しています。そのため、世界でも有数の地震多発地帯となっています。

日本の面積は世界全体の0.25%程度と言われています。しかし、日本で起きた地震の回数を計測してみると、それは世界全体の18.5%に達するとも言われています。いかに日本で地震が多いかお分かりいただけたでしょうか。

■巨大地震の前兆と呼ばれる「スロースリップ」

通常の地震に対し、プレート同士の境界が跳ね上がらずゆっくり動いてエネルギーを放出する現象もあります。これは「スロースリップ」と呼ばれており、揺れは発生していますが、私たちが気付くような大きさではありません。

2011年の東日本大震災の前にもスロースリップが観測されていました。現在はこのスロースリップを検出し、巨大地震の前兆を見つけるための研究が進められています。

今回の千葉県沖の群発地震では、プレートがおよそ2cm動いたと推定されています。地震調査委員会によると、震度5弱程度の地震が発生する可能性が高いとも報道されています。

■地震の前に発生する謎の発光現象

スロースリップ以外にも地震の前兆と考えられている現象があります。

2023年、モロッコでマグニチュード6.8の地震が襲う前に、謎の閃光が目撃されました。実はこの現象は遥か昔、古代ギリシャ時代から事実として記録に残っている現象なのです。

そして、ついにこの現象の原因が解明されました。それは、岩石に溜まっている電荷が、地震波との衝突により放電されるためとのことです。電荷はプラズマ状態となり、超高速で地表に到達して空中で爆発的な閃光を放ちます。この現象は、震源から600km以内で目撃されるとのことです。

必ず発生する現象ではないとのことですが、現在はこの現象を地震の予知システムに取り組むための研究が続けられているとのことです。

必要以上に巨大地震を恐れるべきではありませんが、改めて地震の備えを確認しておきましょう。

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