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最も多い認知症【アルツハイマー型認知症】の特徴3選。介護福祉士がイラストでわかりやすく解説

こんにちは!介護福祉のお悩みサポーター『夢 はるか』です。わたしは15年以上介護現場で働く介護福祉士です。

子どもの頃から好きだった漫画を描くことを通して、皆さんに認知症や介護のことを知っていただきたいと頑張っています。

今日は、以前にご紹介した4大認知症から、認知症の中で最も数が多いといわれる『アルツハイマー型認知症』について、その代表的な特徴3つをご紹介します。

リンク:【4大認知症とは】介護福祉士がイラストでわかりやすく紹介

↓この記事の解説動画をご覧いただけます。

特徴1 出来事そのものを忘れる

アルツハイマー型認知症の最初の特徴は『記憶障害』です。これは、誰にでもある、ついうっかりの『もの忘れ』とは違う特徴があります。

例えば、調理の途中で来客があり、接客をしているうちに、やかんを火にかけたことを忘れてしまうということは、若い人にもある正常な『もの忘れ』です。

たいていは、お客さんが帰ったあとに、「しまった!」と気づきます。

しかし、アルツハイマー型認知症の人の場合は、自分がやかんを火にかけたこと自体を忘れてしまいます。

「誰がやかんを火にかけた?」と、疑いの目を家族に向けることさえあります。

このように、アルツハイマー型認知症の『もの忘れ』は、出来事自体をすっぽりと忘れてしまうのが特徴です。

特徴2 時間や季節、場所や人が分からなくなる

二つ目の特徴は『見当識障害』です。

いま何時なのか、季節がいつなのか、自分がどこにいるのか、目の前の人が誰なのかなどが、だんだんと分からなくなっていきます。

時間→場所→人の順にわからなくなるのが特徴です。

時間や季節が分からなくなると、気候に合わないちぐはぐな服装をしたり、夜なのに出かけようとしたりします。

そして一人で外出すると、場所がわからなくなり、道に迷ってしまいます。

アルツハイマー型認知症の場合は、最近の記憶から順に薄れていくことが多いため、今の家ではなく、昔住んでいた場所に向かって、ひたすら歩き続けることもあります。

特徴3 身の回りの物の動作手順が分からなくなる

それまで自然に行っていた着替えや入浴、家電の操作など生活に関わる動作が、しだいに分からなくなります。

身の回りの整理整頓も難しくなり、大切なものを置き忘れたり、無くしたりします。

自分でしまった場所を忘れただけなのに、誰かに盗られたと思う『物盗られ妄想』が起こることもあります。

まとめ

以上、アルツハイマー型認知症の代表的な症状から、特徴3選をご紹介しました。

病気の症状は人それぞれで、進行程度によっても違いがあります。

時間や季節、住み慣れた場所、家族の顔など身の回りのことが、だんだん分からなくなると、不安な気持ちでいっぱいになりますね。

不安を1人で抱え込まずに、かかりつけ医や、もの忘れ外来、地域包括支援センターなどの専門機関に、気軽に相談しましょう。

病気自体はすぐに治せなくても、きっと、何か楽になるアドバイスをもらえると思いますよ。

介護福祉士として通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で働いてきました。研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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