中古マンション騰落率ランキングを下から検証。首都圏で大きく価格が下がっている場所は?
「マンションレビュー」を運営するワンノブアカインド社が11月22日に「2024年10月 全国市区町村中古マンション価格/騰落率ランキング」を発表した。
今年10月の時点で、中古マンション価格の高い場所を市区町村別でランキングするもので、調査の結果、全国で最も中古マンション価格が高いと推定された場所は東京都港区、2位が東京都中央区で3位が東京都千代田区。以下、渋谷区、目黒区、品川区、新宿区、文京区、江東区、台東区と続き、東京23区が上位の多くを占めた。
そして、1位港区の中古マンション推定価格は70平米で1億56475647万円……ついに中古マンションでも1億5000万円を超えた、と驚きを持って発表された。
2位の中央区で1億2977万円、3位千代田区は1億2599万円。この結果を見て、もうマイホームは買えない、と天を仰ぐ人もでてきそうだ。
しかしながら、都心マンションは、いつの時代も庶民には高嶺の花。普通の人が都心マンションを購入できる時期など、昭和時代から一度もなかった。
首都圏の場合、多くの人にとってマイホーム購入の狙い目エリアは郊外。もしくは、東京23区内でもJR山手線外側エリア、準都心と位置づけられる場所だ。
郊外、準都心では、都心ほど中古マンションの価格は高くなっていない。そして、大きく値上がりし続けているわけでもない。
「マンション価格は新築も中古も上がり続けている」と言われるなか、中古マンション価格が下がっている場所はないのだろうか。
それを調べるため、注目したのは「2024年10月 全国市区町村中古マンション価格/騰落率ランキング」のうち、騰落率ランキングの全データだ。
騰落率、つまり以前と比べて、どのくらい上がったのか、下がったのかを推測したデータでは、大きく値上がりしている場所だけでなく、以前より値下がりしている場所も明らかにされている。
調べてみると、一部にこの1年で中古価格が下がっている場所があることが判明。そのデータから、首都圏において1年前と比べたときの中古マンション価格下落率が大きい場所はどこなのかを調べてみた。さらに、下落率が高くなった理由も考えてみた。
多くのランキングでは上位にばかり関心が集まりがちだが、今回は下位の場所にスポットを当てた検証である。
全国で最も下落率が高かった場所は首都圏郊外の市
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