【船橋市】甘さが増したさつまいもの美味しい季節。昔懐かしい石焼芋屋さんで身も心もホカホカに!
先週、2年ぶりに大雪警報が発令された船橋市。
今週は一変して日中は暖かく過ごしやすい時間が長くなったものの、朝晩はまだ寒さが身に染みる日々が続きそうです。
春本番の訪れが待ち遠しくもありますが、冬の始まりに収穫したさつまいもが追熟され甘さが増し、筆者の大好物でもある焼き芋が一段と美味しく頂ける季節です。
今回はそんな甘くて美味しい焼き芋を頂ける、昔懐かしい石焼き芋屋さんをご紹介します。
船橋市を拠点とし、フードトラックで主にイベントの出店や移動販売にてホカホカの焼き芋を提供している「焼芋屋きんちゃん」が現在、毎冬恒例の "各地域を巡りながらの移動販売” を行っています。
この移動販売は "流し"販売といい、「いしやきいも~」と売り声を流しながら地域を回る、昔懐かしい石焼芋屋さん屋台の営業スタイルです。
【蜜たっぷり!とろける甘さが絶品】
最初に筆者がうかがったのは、市内の病院前スペースでの出店時。
良い天気の昼下がり、病院の職員の方やお子さん連れの方が次々にいらっしゃっていました。
品種は「徳島県産 里浦ゴールド」と「千葉県産 べにはるか」(各1本400円)のラインナップ。
筆者が購入したのは、”しっとり、ねっとり” が魅力という「里浦ゴールド」です。
石焼芋専用の特製鉄窯で一本一本を見極めながらじっくりと熱を通し、焼き上げられた焼き芋は想像以上の濃厚な甘さがギュッと染み込み、ねっとりした食感もより甘味を引き立てています。
もちろん皮まで美味しく頂けます!
【夜の雰囲気は抜群。屋台と焼き芋の温かさ】
その数日後、自宅近くで「いしやきいも~」の声が。
「焼芋屋きんちゃん」が流し販売中でした。
筆者含め、売り声につられて近所の方々も焼き芋を目当てにやってきます。
薄暗くなった夕刻時、肌寒い日でしたが提灯の灯りとホカホカの焼き芋、それを手にしたお客さんの笑顔で、屋台の周りが温かい雰囲気に包まれている光景が印象的でした。
ねっとりの王道という「べにはるか」(1本400円)を。
この時期、スーパーなどでも見かけることの多い定番品種ですが、プロの手に掛かると絶品スイーツに仕上がります。
「焼芋屋きんちゃん」では日本有数のさつまいもの産地である千葉県産を多く取り入れています。しっとり、ねっとり、ほくほくと、時期によってそれぞれの特徴を持つ様々な品種の焼き芋を味わえるそうなので、今後のラインナップも楽しみです。
また、バームクーヘン(1個400円)や干し芋(200g1,000円)の販売も行っています。これは、フードロス削減のために規格外品となったさつまいもを受け入れて、アップサイクルしたものとのこと。
しっとりした食感とさつまいもの優しい甘い味で、お子さんのおやつにもぴったり。
美味しく食べて "もったいない" をなくしましょう!
イベントの出店情報、各地域での流し販売のスケジュールはInstagramにて随時更新されますので、ぜひご確認下さい。(流し地域の詳細はInstagramのストーリーズにて)
【昔ながらの石焼芋屋台を子ども達へ】
筆者は昭和時代の生まれであり、幼少期は外で「いしやきいも~」と屋台の声が聞こえると、冬の訪れを実感していました。
しかし、ファーストフード店やコンビニエンスストアの増加によって、いつでも手軽に食べ物を購入できるようになった事もあり、今では石焼芋屋台はほとんど姿を消してしまったそうです。
美しい四季があるといわれている日本ですが、季節の移り変わりを楽しむという事も大切にしたい日本文化の1つであると思います。
「焼芋屋きんちゃん」店主の後藤さんは、子ども時代に体験した石焼芋屋さんとの温かい思い出を振り返り、
「生まれ育った船橋市で子ども達に冬の風物詩である、石焼芋屋台の文化を伝えたい」との想いから2020年にお店をスタートさせました。
”きんちゃん”というお店の名前も、後藤さんの本名由来ではなく、子ども達が覚えやすく呼びやすいように、という願いを込めてつけたそうです。
子ども目線で優しいきんちゃん(後藤さん)、筆者の子どもにも気さくに優しく話しかけてくれました。
また、売り上げの一部を子ども食堂やフードバンクの支援活動資金とする取り組みや、船橋市内の子ども達に焼き芋をプレゼントして回るツアー活動なども積極的に行っています。
きんちゃんからもらった温かさは、きっと子ども達の冬の記憶として残ることでしょう。
「焼芋屋きんちゃん」は船橋市の冬の風物詩。
みなさんにホカホカの焼き芋を届けるため、各地域を巡ります。
「いしやきいも~」の声が聞こえたら、ぜひ甘くて美味しい焼き芋で身も心も温めてくださいね。