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三菱重工West・金田和之投手(元阪神、オリックス)が誓う、2年目のリベンジ

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
ことしの都市対抗近畿2次予選、試合前練習中の三菱重工West・金田和之投手。

 阪神とオリックスでプレーした金田和之投手(32)は昨年、社会人野球の三菱重工Westに入り、主にクローザーとして活躍しています。社会人1年目だった昨年6月、都市対抗出場を決めた際の記事はこちらからご覧ください。→<元阪神、オリックスの金田和之投手 三菱重工Westのクローザーとして都市対抗へ!>

 この1か月後の昨年7月18日、『第93回都市対抗野球大会』の1回戦(日本製鉄鹿島)に臨んだ三菱重工Westは序盤に3対2と逆転して、そのまま9回を迎え、金田投手が初めて都市対抗野球のマウンドに立ちました。

 しかし…1死後に連打と四球で満塁とし、2点タイムリー二塁打を浴びてサヨナラ負けを喫したのです。

 その試合後の心境を「めちゃくちゃメンタルに来ています。正直、“元プロ”で入ってきたのに結果で示せなかったのが申し訳ないのと、情けない気持ちです。チームメイトに申し訳ない」と語っていた金田投手。

 実は、ことしの都市対抗2次予選でも、第2代表決定戦で似たような展開があり心配したのですが、しっかり借りを返して連続出場を決めました。今度は本大会の東京ドームでも、きっちりリベンジしてきたいですね!その機会がもたらされたことを嬉しく思います。

 では、5月下旬から始まった『第94回都市対抗野球大会・近畿地区2次予選』の三菱重工Westの戦いを振り返りましょう。ポンポンと2つ勝って、このまま第1代表決定?と思ったのですが、強豪揃いの近畿2次予選…そう甘くはありませんでした。

都市対抗野球大会 近畿地区2次予選

◇第1代表決定・1回戦 (5/23) 大阪シティ

  島津製作所-三菱重工West

   島津 020 001 000 5 = 8

   三菱 000 011 001 6x = 9

         ※延長10回

  ▼バッテリー

  【島】溝田-中山-森山-岡田-中田/安井

  【三】竹田-大内/拾尾

 島津製作所との1回戦は先制を許しながらも9回に追いつき、延長戦へ。タイブレークの10回、島津製作所が2点タイムリー二塁打で勝ち越し、さらに犠飛やタイムリー2本で計5点!8対3としました。

 しかしその裏、三菱重工Westも四球で満塁としたあと押し出し死球、タイムリー内野安打、暴投2つ、そして8番・中山将太選手の2点タイムリーで逆転!サヨナラ勝ちしています。

三菱重工Westの竹田投手。本大会の前、7月5日で24歳です。
三菱重工Westの竹田投手。本大会の前、7月5日で24歳です。

同じく鷲尾投手。金田投手より10歳下の23歳です。
同じく鷲尾投手。金田投手より10歳下の23歳です。

◇第1代表決定・2回戦 (5/25) 大阪シティ

  大阪ガス-三菱重工West

   大ガ 000 000 000 = 0

   三菱 000 011 02X = 4

  ▼バッテリー

  【大】秋山-中谷-大宮-宮本/戸高

  【三】鷲尾/拾尾

 2日後の2回戦は大阪ガスを相手に、鷲尾昂哉投手が4安打完封勝利!ここまでの2試合にまだ登板していない金田投手は、竹田祐投手と鷲尾投手に「先発2人がいいピッチャーなので、なかなか出番がないです」と言っていました。

◇第1代表決定・準決勝 (5/26) 大阪シティ

  NTT西日本-三菱重工West

   N西 000 010 010 = 2

   三菱 000 000 010 = 1

  ▼バッテリー

  【N】井原-田村-林/辻本

  【三】竹田-大内-伊藤-金田/拾尾

 試合が動いたのは5回。NTT西日本が1点先制し、8回にもう1点追加しました。その裏に三菱重工Westが1点返して、1対2で迎えた9回に金田投手が登板。5番からの3人を一ゴロと連続空振り三振で切って取りますが、その裏の攻撃も三者凡退で試合終了。

 次は敗者復活の第2代表決定・1回戦(準決勝)です。6月2日の予定だった日程が雨でずれ込み、行われたのは6月6日でした。

敗者復活・その1

◇第2代表決定・1回戦 (6/6) わかさS

  日本製鉄広畑-三菱重工West

   広畑 000 010 001 = 2

   三菱 100 001 03X = 5

  ▼バッテリー

  【広】藤野-杉本-川瀬航/福井

  【三】鷲尾-金田-竹田/拾尾

 1対1の6回裏に三菱重工Westは1点勝ち越し、その直後に金田投手が登板します。まず7回は見逃し三振、空振り三振、内野安打、空振り三振。8回は右前打、右飛、二ゴロ併殺打と、2イニングを投げ無失点でした。

 8回裏に打線が3点を追加して5対1。9回に竹田が1点を失ったものの、3点リードで逃げ切って、次は再び代表決定戦(第2代表)です。

6月8日のミキハウス戦、8回に死球を受けた拾尾昌哉選手。正捕手としてのリードだけでなく、攻撃でもチームを盛り上げています。
6月8日のミキハウス戦、8回に死球を受けた拾尾昌哉選手。正捕手としてのリードだけでなく、攻撃でもチームを盛り上げています。

こちらは坂之下晴人選手。6月8日のミキハウス戦で8回に中前打を放った際のガッツポーズです。
こちらは坂之下晴人選手。6月8日のミキハウス戦で8回に中前打を放った際のガッツポーズです。

◇第2代表決定戦 (6/8) わかさS

  三菱重工West-ミキハウス

   三菱 020 004 000 1 = 7

   ミキ 010 000 401 2x = 8

        ※延長10回

  ▼バッテリー

  【三】竹田-鷲尾-金田/拾尾

  【日】岩田-高橋/森井-井上

 三菱重工Westは中盤まで6対1と有利に試合を進めながら、7回に4点返されて6対5となり、9回裏にとうとう追いつかれました。タイブレークの延長10回表、捕逸で無死二、三塁とした三菱重工Westは波多野優選手の犠飛で1点勝ち越します。

 その裏に金田投手が登板。まず犠打で1死二、三塁となり、続く7番・大西友也選手の左前タイムリーで同点。次は一直で2死一、三塁。最後は遊ゴロで中山選手が捕って一塁へ送球!しかしこれがセーフとなり、その間に三塁走者が生還…サヨナラ負けを喫しました。

タイブレークの延長10回、波多野優選手の中犠飛で7対6と勝ち越した三菱重工West!
タイブレークの延長10回、波多野優選手の中犠飛で7対6と勝ち越した三菱重工West!

しかし10回裏に追いつかれて…。サヨナラ勝ちでベンチを飛び出すミキハウスの選手たち。
しかし10回裏に追いつかれて…。サヨナラ勝ちでベンチを飛び出すミキハウスの選手たち。

内野安打がサヨナラタイムリーとなり、試合終了でもなかなか立ち上がれなかったショート・中山選手。
内野安打がサヨナラタイムリーとなり、試合終了でもなかなか立ち上がれなかったショート・中山選手。

 金田投手は「展開的に、勝たないといけない試合でした。9回まで逆転されず、後輩たちが繋いでくれたので、タイブレークで1点を守りたかったのですが、粘ることができず申し訳なかったです」と猛省。

 夜は寝られた?と尋ねたら「ずっとモヤモヤしていて、次の日の試合前まで引きずっていました」とのこと。でも次の日の試合で無事、代表確定。モヤモヤが吹き飛んだことでしょう。

カバーに走ったあとマウンド付近に戻った金田投手も、ちょっと肩を落としているように見えました。
カバーに走ったあとマウンド付近に戻った金田投手も、ちょっと肩を落としているように見えました。

敗者復活・その2

◇第3代表決定戦 (6/9) わかさS

  三菱重工West-日本生命

   三菱 010 000 420 = 7

   日生 000 102 100 = 4

  ▼バッテリー

  【三】鮫島-伊藤-大内-金田/拾尾

  【日】吉高-又木-山本/石伊-田口

 6回までリードされていた三菱重工Westですが、7回に拾尾昌哉選手と笹治健汰選手のタイムリー二塁打や、相手エラーで計4点を取って逆転!その裏に大内公貴投手が先頭の代打・越智達矢選手に二塁打されて降板。ここで金田投手がリリーフしました。

 金田投手は次の木倉朋輝選手のタイムリーで1点失いますが、後続を右飛、遊ゴロ併殺打で断って5対4とリードは守っています。8回にまたまた拾尾選手や杉浦有祐選手のタイムリーで2点を追加し、その裏を金田投手は2奪三振などで無失点。

 さらに9回裏は二ゴロ、二邪飛、左飛で三者凡退締め!結局3イニングを投げた金田投手が、昨年に続いて都市対抗代表決定戦の“胴上げ投手”となりました。

6月8日のミキハウス戦で投げる金田投手。
6月8日のミキハウス戦で投げる金田投手。

 後日、金田投手に聞かせてもらった話をご紹介します。

 5対3の7回、無死二塁で登板。タイムリーを許して1点差に迫られた、その時の心境を尋ねたら「2点差ありましたし、1点は仕方ないと思って投げました。打ち取ったと思った当たりだったんですが、仕方ないと切り替えられました」とのこと。なるほど、この切り替えが奏功したわけですね。

 そして後続を断ち、あとは危なげなく?「点差も点差なので神経使って投げました。ちょっとしたことでも試合動くので、ありましたよ!危なげ」。金田投手はよく言うんですよ、“危なげはあった”と。変な日本語ですけど、気持ちはわかります。それにしてもヒットを挟んでの3奪三振はさすが。

 勝利の瞬間、泣きました?「泣いてはないですね(笑)。でも、2年連続で最後のマウンドに立たせてもらって感謝してます!」。そうそう、昨年に続いてでしたからね。今回は前日に第2代表を逃したこともあり、余計に感慨深かったでしょう。

※これは代表決定の記念撮影ですが、すみません。昨年6月4日のものです。ことしも金田投手は、きっとこんな笑顔だったでしょう。
※これは代表決定の記念撮影ですが、すみません。昨年6月4日のものです。ことしも金田投手は、きっとこんな笑顔だったでしょう。

日本選手権の出場権も獲得

 これで3年連続39回目の都市対抗出場を決めた三菱重工West。もう1つのドーム、京セラドーム大阪の『第48回社会人野球日本選手権大会』も、4月下旬の『JABA京都大会』で2年連続優勝を果たし、早々と出場が決定しています。

 その前の4月上旬に行われた『JABA四国大会』も、予選リーグ3勝1敗で決勝トーナメントに進出したのですが、優勝した明治安田生命に準決勝で敗れました。

 JABA京都大会では2勝1敗ながら、同率で並んだ日本生命に直接対決で勝っていたため、予選突破。決勝トーナメントの準決勝はNTT西日本を相手に竹田投手が完投して3対1の勝利、決勝は大阪ガスに4対0で勝ちました。鷲尾投手が完封勝利です。

 そして、既に日本選手権も都市対抗も出場が決まったあとの6月18日から札幌市営円山球場と岩見沢市野球場で開催されたのが、今季最後の日本選手権対象大会である『第64回JABA北海道大会』。その結果も書いておきましょう。

 三菱重工WestはBグループで予選リーグに臨み、トヨタ自動車東日本、北海道ガス、SUBARUと対戦しています。

◇予選リーグ① 19日(岩見沢)

  トヨタ自動車東日本-三菱重工West

   トヨ 000 002 0 = 2

   三菱 201 080 X =11

        ※7回コールド

  ▼バッテリー

  【ト】中村-小田-古川原/小野

  【三】竹田-大内-伊藤-川上/拾尾

  ▼本塁打

  【三】中山2ラン、笹治ソロ(中村)

 三菱重工Westは1回に中山選手の先制2ランなどで序盤からリードを奪い、竹田投手が5回を投げ2安打無失点の好投。5回裏には笹治選手のソロで始まり、打者11人の猛攻で7安打8得点!6回に2点を返されたものの、7回コールド勝ちです。

延長戦でマウンドに上がり、ボールを受け取った金田投手。いつも通りのポーカーフェイスですね。
延長戦でマウンドに上がり、ボールを受け取った金田投手。いつも通りのポーカーフェイスですね。

◇予選リーグ② 20日(札幌円山)

  三菱重工West-北海道ガス

   三菱 300 103 010 = 8

   北海 200 020 001 = 5

  ▼バッテリー

  【三】西-川上-鮫島-金田/拾尾

  【北】日暮-海老原-村上-大城/田中-東海林

  ▼本塁打

  【三】中山3ラン(海老原)

  【北】武井ソロ、高橋ソロ(川上)

 この試合も打線が1回に二塁打2本を含む4安打で3点を先取。その裏に2点を返され、こちらは4回に1点加えて4対2としましたが、5回に2者連続ホームランを浴び同点となります。しかし6回、2死から連打で作ったチャンスに中山選手がセンターへ3ラン!

 7対4とリードして、6回からはベテランの鮫島優樹投手が3イニングを0点に抑え、その間に打線はヒットと相手の2失策で1死満塁と攻め、犠飛でもう1点追加。8対4となり、9回裏は金田投手が登板しました。

 1死後にヒットや味方エラーもあって1死満塁とし、3番・浅賀雅人選手の中前タイムリーで1点失いながら、なおも満塁のピンチで後続を捕邪飛と二ゴロに打ち取って試合終了。1イニングを投げ3安打1失点という内容です。

◇予選リーグ③ 21日(札幌円山)

  三菱重工West-SUBARU

   三菱 200 200 000 = 4

   SU  030 020 00X = 5

  ▼バッテリー

  【三】 鷲尾-大内-川上/拾尾

  【S】 山本-上原-安部/笹谷

  ▼本塁打

  【S】 山田ソロ3ラン(鷲尾)

 前の2試合同様、この日も1回に4安打で2点を奪い先制しました。しかし2回に山田知輝選手の3ランで逆転。と思ったら今度は三菱重工Westが4回、3番・湯口郁実選手の2点タイムリー二塁打で4対3と再逆転します。

 ところが5回に2点を取られてまた逆転を許すと、6回は1死満塁のチャンスに無得点、7回と8回は三者凡退。9回も1安打のみで1点差をひっくり返せません。6回からの3イニングを川上雄也投手が1安打無失点と抑えましたが、5対4のまま試合終了です。

 三菱重工WestとSUBARUは2勝1敗、勝率.667、ポイント4で並んだものの直接対決で勝ったSUBARUが1位となり、三菱重工Westは決勝トーナメントに進めませんでした。

※ことしから導入されたピッチクロックのため、設置されたストップウォッチ。わかさスタジアム京都では、ピッチャーの正面にありました。
※ことしから導入されたピッチクロックのため、設置されたストップウォッチ。わかさスタジアム京都では、ピッチャーの正面にありました。

間に合った都市対抗予選

 北海道大会には登板した金田投手ですが、その前の四国大会も京都大会も出場メンバーに入っていなかったのです。聞けば、3月の沖縄・糸満キャンプで右ヒジを痛めたとか。心配していたところ「都市対抗予選には間に合いそうです!」という言葉で安心しました。

 その通り、予選前にオープン戦2試合で投げて、都市対抗近畿2次予選は5月26日の第1代表決定戦(NTT西日本)で今季公式戦初登板。その後も「予選中に徐々によくなっていき、今は万全やと思います」と言っていた金田投手。しっかり間に合わせたのは、さすがです。

 では、都市対抗本大会に向けての抱負を。「去年は勝ち試合で繋いでくれたのに、僕のミスで負けてしまったので…リベンジの気持ちですね」。1年前を思い出すと本当に悔しいでしょう。新たな、いい記憶に塗り替えられるよう祈ります。

 三菱重工Westの1回戦は大会3日目、7月16日(日)の第3試合で、相手は東京都のJR東日本に決まりました。金田投手のお父さんは、ことしも東京ドームで観戦予定とか。クローザーとしてビシッと試合を締める姿を、ぜひ都市対抗本大会の舞台で見せてください!

※6月8日の都市対抗近畿2次予選・ミキハウス戦の試合前、ベンチ前に整列して戻る金田投手。
※6月8日の都市対抗近畿2次予選・ミキハウス戦の試合前、ベンチ前に整列して戻る金田投手。

パナソニックも苦労の末に…

 都市対抗野球の近畿地区は第1代表・NTT西日本(9年連続34回目)、第2代表・ミキハウス(3年連続4回目)、第3代表・三菱重工West(3年連続39回目)、第4代表・パナソニック(2年ぶり56回目)、第5代表・日本生命(3年ぶり62回目)の5チームが出場します。

 NTT西日本は2回戦からの出場だったので、3つ勝てばもう第1代表決定。ミキハウスは決定戦まで進んで負けたため、敗者復活戦に回るとはいっても第2、第3と決定戦が続くだけで有利ではありますね。しかも直後の第2代表決定戦で決めたので計4試合でした。

 三菱重工Westは前述の通り、6試合目で決めています。そしてパナソニックと日本生命は7試合戦って代表の座を勝ち取りました。これまでの出場回数は全国的に見てもかなり多い2チームながら、パナソニックは2年ぶり、日本生命は3年ぶりの出場です。

 パナソニックの7試合を簡単に振り返っておきましょう。1回戦は5月23日、大和高田クラブに14対1で7回コールド勝ち。2回戦は5月25日にNTT西日本と延長10回まで戦って3対6で敗れました。

 敗者復活の第3代表決定・3回戦は雨で1日延びて5月30日に行われ、大阪ガスに敗戦。延長10回、4対5のサヨナラ負けです。しかし翌6月1日、第4代表決定の3回戦へ回り、ここでカナフレックスに7対3で勝って望みをつなぎます。

 4回戦は6月7日、1回戦と同じ大和高田クラブと戦って3対2で勝利。翌8日の5回戦(準決勝)も日本製鉄広畑に2対1と僅差で勝ち、雨で12日に順延された決定戦で日本生命を7対4で破ったパナソニック。2回戦から2連敗したあと4連勝で本大会出場を決めました。

 パナソニックといえば、元阪神の阪口哲也コーチのことを長年書かせていただいていたのですが、残念ながら昨年末に退部して、今は社業に専念しています。同期で同学年の北出浩喜投手も、藤井健選手も昨年限りで引退しました。唯一、同期で同学年の榎本亮投手は今も現役です。皆さん、ことし30歳なんですね。

昨年5月24日、都市対抗近畿2次予選で三塁に立つ阪口コーチです。
昨年5月24日、都市対抗近畿2次予選で三塁に立つ阪口コーチです。

 榎本投手は都市対抗近畿2次予選でも、與座健人投手や井奥勘太投手らとともに、先発あり中継ぎありと大車輪の活躍でした。今月5日の日本製鉄広畑戦でも1失点完投!阪口さんも「さすがですね」と嬉しそうでした。

 この都市対抗予選、仕事のため球場へ見に行くことはできなかったものの「結果は気になります!」「あと1勝、頑張ってほしい」と話していた阪口さん。やはり仕事もあるので、テレビ越しの応援になるみたいですね。

 試合前のシートノックでバットを振り、三塁コーチを務めるユニホーム姿はもう見られないけど、変わらぬ哲ちゃんスマイルにいつかまた会えるのを楽しみにしています。

同期で同学年の4人。後列右が阪口さん、右が藤井さん。前列右は榎本投手、左は北出さん。昨年の都市対抗予選で出場を決めた試合後に。
同期で同学年の4人。後列右が阪口さん、右が藤井さん。前列右は榎本投手、左は北出さん。昨年の都市対抗予選で出場を決めた試合後に。

 <掲載写真はチーム提供、※は筆者撮影>

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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