ブラタモリ目白編 タモリさんが訪ねた名坂はどう行くの?
関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
NHK番組のブラタモリ目白編では、豊島区と文京区(目白台)にまたがり東西に広がる、目白と呼ばれるエリアが特集されました。東西に伸びる高台にあるエリアです。
目白駅の南にある高田馬場駅を出たJR山手線は、神田川を渡ると、台地を登ってゆきます。
分かりやすいのは、少し離れた東側を並走する都電荒川線。やはり神田川を渡ると、台地を切り裂いた掘割を東池袋へ向け、北上します。
掘割と言ってもかなり傾斜が残されています。並走する明治通りを車で走っても坂を感じますし、自転車では上るのが大変な坂です。
このように台地にある目白エリアですので、坂道、それもぜひ訪ねたい名坂が数多く残されています。
タモリさんが訪ねた宿坂
タモリさんが訪ねた坂は、宿坂(やどさか)。目白では最も歴史がある坂の1つです。
目白駅から東に約10分、高田1丁目信号を右に折れます。坂の下には、目白の地名の由来となる、目白不動金乗院があります。
ブラタモリでは、目白の名がつくマンションが多いという流れで紹介されています。
目白不動金乗院。ブラタモリでは、目白の文字がある石碑とともにに、目白不動尊が移転をしていることを示唆する、新長谷寺と記された石碑を見学しています。
番組では未紹介でしたが、この付近には関所があり、江戸時代より前の中世から、宿坂は存在し、多くの人が行き交っていました。
のぞき坂はさらなる名坂!
宿坂より1本目白駅寄りにあるのぞき坂! 歴史では宿坂に譲りますが、ダイナミックさでは1枚上手の坂です。
都内で自動車が通行できる道路としては、傾斜・延長距離ともに最急の1つに数えられる坂と言われ、映画「天気の子」(新海誠監督)にも登場しています。
ブラタモリ目白編では未紹介でしたが、この坂を下って左に曲がると目白不動金乗院に出られ、宿坂を上ることができます。
日無坂はタモリさんの著書「タモリのTOKYO坂道美学入門」に登場
日無坂は、ブラタモリ目白編では未紹介でしたが、タモリさんの著書「タモリのTOKYO坂道美学入門」に登場。
江戸時代からある坂で、その名の通り、木がうっそうと茂り、日差しが入り込まない薄暗い坂道でした。
頂上がY字になっているのも特徴。左が日無坂です。宿坂の頂上から、徒歩5分。
胸突坂もタモリさんの著書「タモリのTOKYO坂道美学入門」に登場
胸突坂は、ブラタモリ目白編では未紹介でしたが、タモリさんの著書「タモリのTOKYO坂道美学入門」に登場。神田川の滝の絶景を求めて立ち並んだ、大名屋敷の間にあります。
ブラタモリでは名前だけ紹介された肥後細川庭園(もとは熊本・細川家の大名屋敷)と、タモリさんが実際に訪ねたホテル椿山荘(もとは上総久留里藩の大名屋敷)の間となっています。
胸突坂は、眼下に神田川を望み、目白エリアの台地の作りがよく分かります。上述の通り、椿山荘に近く、またかつての滝の名残りとしてブラタモリで紹介された、大滝橋もすぐそばです。なお、椿山荘の庭園見学は、宿泊やレストラン、宴会の利用が必要です。
ブラタモリ目白編のルートや、一般非公開の椿山荘の庭園の様子は、下のページで紹介しています。
【ブラタモリ目白・全ロケ地】タモリさん学習院、急坂を極め雲海の庭園へ#255(とらべるじゃーな!)